2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
知り合いが、牧場で焼肉パーティを開いたのだそうだ。そしたら、それまでわりと近くで草を食んでいた牛たちが、急に遠くに逃げはじめ…。 こちらは私の話。先日ハンバーガー店にはいったら、レジの従業員がインド人だった。…。あるいはパキスタン人だったのか…
私はガンディーを崇拝などしていない。 わたしはそんなこといってないじゃないですかあ〜…といいたいところですが、「歴史観」というくくりでパールと先生をひとくくりにしたのはわたしの落ち度ですから、ここは訂正しなくてはなりませんね。わたしが別項を…
「核廃絶運動がわからない」という表現であって、わからないってことはないだろうとムカっとしたわけですね。どうせなら「わかるけれども、間違っている」というべきではないか。そこから通常兵器と核兵器との比較の話が出てくるわけで。 雑賀のいう過ちが本…
それなら枯れ葉剤の後遺症とかどうなるのか。 どうなるのかって、わたしに言われても…。 そうでないとこの議論は、二重基準に陥っていることになる。 わたしは最前に「パールの疑問ももっともだと思うが、被爆都市のひとびとが世界市民という概念に祈りをた…
第2次大戦にフランスがドイツに「勝って」、ナチスに囲われていた女を民衆がリンチして、みせしめに女の頭を刈上げて引き回す映像を見たことがあるけれど、あれはいやだねえ……。まあ当時のフランス人には、あれをやって当然というリアリティがあったんだろ…
ドイツ観念論哲学の代表者。自己が異質な他者の中でいったん自己を見失い、その他者と和解しあうことによってより大きな自己へと生成し、究極的に絶対知へ至る論理を示した。 弁証法の提唱者としても有名。http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d8%a1%bc%a5%b2…
現在、世界中で西洋化が進行しています。この西洋化は進歩に必ず付随する現象でしょうか。それとも、古代文明の例が示すように、崩壊の兆候にすぎないものでしょうか。ギリシャ、インド、バビロン、中国などの文明の歴史を大観してみると、文明の発達を計る…
射撃する前に相手に警告する模範的な発砲手順にしたがっていた女性捜査官は、その優等生的な職務態度のせいで相棒を失ってしまう。その負い目をシガニー・ウィーバー演ずる犯罪学者を襲った犯人にぶつけて全弾発射するわけだ。 こういうのをやつあたりと言う…
ルウェリン・モスは瀕死のメキシコ人に水をあたえるいわれは無かったのだが、つい仏心を出して水をやりに現場へもどってしまう。 アントン・シガーはモスの妻まで追う必要はなかったのだが、モスとの会話の行きがかり上、彼は彼女の居場所をつきとめる。もち…
オルゴールのことである。自動ピアノというものもあった。 直接楽器が音を出しているのだから、スピーカーコーンの質がどうしたとか、圧縮率がどうとか、そんなやっかいごとは存在しなかった。 いまDVDで「追跡」という1950年代のハリウッド映画を見…
語彙が豊かであることは、幸福なのであろうか? 駄洒落というのは、要するに、一瞬だけ言葉の機能を無効化することである。それが無為なことで、その無為から発する多幸感を押し付けられるような気がして、駄洒落を言われた側は、時には駄洒落を言った人間を…
「恋空」のミカというのは、観客にとっては、共感する対象であって、とくにモデル(手本)というわけではない。だから、ミカのように勉強して慶應(とおぼしき大学)へ行こうとか、観客はべつにそういうふうには思わない。観客にたいして、作者は本質である…
ヤンキーに見初められた女の子が、妊娠のすえに結婚まで決意するが、ヤンキーが不治の病に侵される。ヤンキーは女の子の幸せを思って、女の子に理由を告げぬままそのもとを去ってしまうのだが。 周囲で悪評嘖々だったので、三軒茶屋まで行って『恋空』をみて…
友人との会話で話題に上った酒井順子著を読んだ。 これももう5年前の著作である。 個人的に「これは唯脳論の実践編だ」と思った。スペアを作成しないバンド(集団)は、どんどん老いゆくのみなのである。そして個体はひたすらに情報化を進めてしまうので、…
あさま山荘で人質を解放したのち、連赤の闘士たちが共産主義に万歳三唱して、自分たちもろとも山荘を爆破して果てる。佐々淳行は、「茶々」の中村獅童のように「負けたあ」と呻きながら、破片が四散する山荘を呆然と眺める。 リンチをやっているので、相殺と…
楽しませるのはけっこう難しいことだと思う。とくに、いまみたいにいろんな意見をもっているひとびとを楽しませようというのは。 趣味についての記述をネットに公開するのは、ようするに脳がリダンダンシーを快感に感じるから。スピーカーのそばに、そのスピ…
「燃えつきた地図」を読んでいたら、主人公の探偵が空想でレイプ願望を満たすシーンがでてきて、軽く困惑してしまった。 べつに石原慎太郎だけではないのだ。大江だって、安部公房だって意識せざるマッチョ志向はあったのだ。それを政治的傾向から前者だけが…
テレビが映画を衰退に追い込んだように、今度は動画サイトがテレビを衰退に追い込んで、とうとう映画はあおりをくらって絶滅するんじゃないか。戦前から「活動狂い」があったように、高度成長期以後は「テレビの見すぎ」世代が台頭し、いまやワンセグの時代…
財政破綻した夕張市でそういう事例があった。 堺屋太一は「平成三十年」で、織田信介という改革派の政治家に、効率的な公的サービスの遂行のために田舎の人はなるべく集合住宅につどって生活してもらう、というようなことを言わせている。現実の世の中もそう…
Bazil氏が堺屋太一といっしょにけなしていた著者の本を借りてみた。いきなり、 タイムスリップする時代を関ヶ原の戦いの十年後に設定したのは、十年も経てば関係者の口も軽くなり、隠されていた秘話も聞けるだろうと考えられたからである。 という一節があっ…
キリスト教や仏教の開祖は司祭階級ではないところから出ているのだった。 司祭がつかさどる祭祀は、つまりイリュージョンとして権力者などに神の現前を体験させることなわけで、古代インドで王侯よりもバラモンのヴァルナが高位だった機微は、遠く日本の二重…
登場人物は、みんな話の全体を知らなくて、そして観客も神の視点を与えられているわけではない。 ふたりの藤井樹の中学生時代を、樹(女)はもちろんおぼえているし、観客も見ている。しかし神戸の博子は樹からの文章で「知っているだけ」。 博子と樹の学生…