2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

某の本を図書館からあるだけ借りて眺めてる

そうか、こういう因縁があったのだねえ…。もう、二十年戦争…。

1Q84

やっとマーケットプレイス価格が3桁に落ち始めた。

「薄ら寒い秋の夜の夢」(笑)

古っ! 感性が古いなあ! 気持ちが薄ら寒くなるのと気温が低くて寒いのとをかけてるんだ。でも、詩心というのは多かれ少なかれこういうところがあるか…。大学教授の地位が妬ましいだけってことは考えにくいですよ、タロウには「赤い靴はいてた…」というエピ…

『オールザットジャズ』

冒頭。目薬さす目のどアップ、アルカセルツァーがコップの底でシュワーッと発砲する。どっちもパクリじゃねーか。目のアップは『時計仕掛けのオレンジ』(劇中でキューブリックに言及する)、アルカセルツァーは『タクシードライバー』(しかしスコセッシも…

某の話、某を賞賛する論理

某が××であるらしく、その筆名もそういう理由があってのことらしいのだが、検索してもそういうことはヒットしない。いまどき珍しい情報管制だ。わたしは某についてあまり詳しくなかったのだが、ネットには某について××でもないのに××に肩入れしていて偉いと…

スピルバーグ『オールウェイズ』

見ないでいたのは痛恨の失敗だったなあ。同じころに『ゴースト』もあったし、前に小林信彦が『シックスセンス』をけなすついでにネタばらししていたが、まあ気持ちはわかるよ、じいさん、といったところか。雲を突き抜けて月夜を眺め、湖水に急降下、なんて…

『スピリチュアルワールド見聞記』

テレビで霊魂番組がはやっていることを前提としているが、本当だろうか? いまだにああいう番組が視聴率50%越えをしたという話は聞かない。自国開催の五輪やサッカー世界杯や皇太子の結婚やドリフに勝てない「霊魂」というのはずいぶん情けない。べつに現…

右か左か

ひさしぶりに外人に道を尋ねられて慌てたが、しきりに「右に曲がればいいのか左に曲がればいいのか」を確かめてきたのが面白かった。私は邦人には不親切なほうで「地図を買えばいいだろ」と思うのだが、外人だから、いちおう誠意をつくして対応した。そう、…

阿井氏

あれ、番組ではきみが「渡米しなかった」ことを結末で触れていなかったっけ?(私が読んだ赤い靴の会の採録スクリプトではそうなっていたような) 阿井氏も論争に向かない人なのかな…。小谷野さんがなんでそんなに頑張るのか、理由がわからない…。

「ある/ない」と「在/非在」「to be/not to be」

「無」もあれば「nothing」もあるように「ない」がある。とはいえ、「ない事物がある」式の表現を、現代の日本語はあまりしないのが面白い。過去にもあまり行われなかったのではないか。たいていは「事物がない」と表現する。そして、語尾の否定形はまず「〜…

「だ」「です」「である」、再三

岩波国語辞典第三版によれば、「である」の「であ」が訛って「じゃ」になって、これがさらに訛って「だ」になったのだ、とある。本当だろうか。だとするなら、明治の文学者たちが「だ」か「である」かで迷ったというような話は、なんだったのだろうと思う。

生物にとっての記憶や履歴

意外なところで吉田健一に再会した気分。「未来は存在しない。現在だけがある」。過去や経験もまた現在に残る「自然選択された」その生物の獲得形質。遺伝は不可。表現が唯一の伝達「物質」。(↑語尾の助動詞を排除する試み)

『クローズZERO』

映像は凝っているが内容は高校生向き。

「だ」「です」、更に

『江戸語の辞典』(前田勇 編)の各項目が面白い。てっきり明治からの語と思い込んでいたが江戸期からあった。「でえす<で+えす(「ある」の丁寧語)>」という言葉の略語という場合もあったらしい。この「でえす」というのも「でえんす」の略なんだそうで…

「粘着されたくない」

なにも「なにも語らなければよい」のではなくて、コメント欄をとじておけばいいだけのこと。何かをいいたい人がいて、リスクヘッジもしたい? メールで特定人に感想を送ればいいではないか。メールの内容を相手に言いふらされて、その内容に論評が加わって、…

ダーウィン生物学

環境は変化し、生物も変化していく。交雑は変化を抑制するもの(まさに「神様のパズル」。遠さと尊さに関わる!)とダーウィンは考えていたが、それでも生じる変異を、自然がフォローしていく。とするとだ。人間は変異からフォローされることが、つまり、自…

本能は記憶か

人間には記憶があって、動物には本能がある。これでもいいのだけれど、人間には本能があって、動物には記憶がある。これでもいいように思える。

「危ない」「です」

やまとことばの形容詞に「だ」「です」「である」というセットが現代日本語ではマイナーになってきただけでは。意味は支障なく通じるから、現在でも使えはするけど、舌足らずで幼稚な印象は拭えない。「危険ですから」のほうがより自然に感じる。「危ないだ…

納豆ってなんであんなに安いんだ

いや、それだけ。

ぜんじどーせんたっき

もらい物である。なにしろ古いところに住んでいるのでコレ用の給水排水の設備がない。だもんでちょっと工夫した。そうか、全自動ってこういうことなのか、と感心した。給水からすすぎ、脱水の行程がプログラミングされてるのね。一時停止ボタン(ビデオみた…

似非生物学としての経営学

別に非難しようとか誹謗しようというのではなく、本当に似て非なるものだったなあ、と。イギリスの工場・日本の工場―労使関係の比較社会学〈下〉 (ちくま学芸文庫)作者: ロナルド・P.ドーア,Ronald P. Dore,山之内靖,永易浩一出版社/メーカー: 筑摩書房発売…

先んじて自己を規制する=近代的不安の発生

神や領主など一方的な支配者を想定して、恐れているのが前近代的な思考様式。

殺意のふたつのかたち

そういえば憎しみによらない殺意というものもあった。 ダーウィンを読んでいて気がついたのだ。 ある個体が占めている場所を利用したいと別の個体が思う。 排除すると逆襲されるから、ならば初めから殺してしまえばいい。 ただただ、なんの恨みがなくても、…

わかったつもりでいたことがわからなくなる

細菌のコロニーにも競争はあるのだろうか。 シャーレごと加熱すれば、大絶滅が起こってしまう。 よその国のトップが誰になろうと知ったことではない、という時代ではない。 というのも、本当だろうか。 言論の自由を制限するとは、どういうことなのか。 自由…

利己的であることは有利で、利他的であることは不利だ

『利己的な遺伝子』の世代間の章を読んで、言葉につまってしまった。 そりゃあそうだろ、としか言えない。本当にそうなのだから困ってしまう。公正と実利は関係ないなんて、そんなの当然の話だろうに。しかし、後代の人間たちのいくたりかは、ドーキンスの表…

『神様のパズル』(映画版)

それこそ『シックスセンス』じゃないけど、谷村美月が笑ったのって、最後だけだったっけと。 傑作。CGで架空の建造物をどーんと出すのは『コンタクト』以来で、こういうの大好き。 「なんだそれ! お前らに人を見る目がなかったってだけの話じゃないか!! ど…

日本が日本であることの同一性、日本の遺伝子のなかの利己的に永続する部分

ってなんなんだろう、と。 ドーキンスは、言葉に人間がふりまわされるのだと嘆息しているけれど。 別にない、というかないに近いとしか思えんけど。『神様のパズル』は国際映画祭に(たぶん)出せないけど、北野映画なんかよりもよほど見るものを見た気がす…

「後に正しくないことがわかったことを言う」ことは「間違ったことを言う」ことなのか?

上の現代思想増刊で「すべからく」の誤用を乱発しながら池田清彦がさかんにダーウィンは間違ったこともいったという表現をしているのだが、のちに正しくないことがわかる仮説を述べることは「間違ったことをいう」ことになるのだろうか。いくら「構造」主義…

買い物

種の起原〈上〉 (岩波文庫)作者: チャールズダーウィン,八杉龍一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/02/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 105回この商品を含むブログ (66件) を見る種の起原〈下〉 (岩波文庫)作者: チャールズダーウィン,八杉龍一出…

『さまよう刃』(映画)

なかなか面白かった。老年者の苦悶や諦念を、青壮年の者たちは、結局のところ理解できない。そういう話なのかとおもった。じつは、寺尾聡こそが、システムを、いちばん使いたいように使ったし(自宅の留守番電話の伝言を携帯電話に転送するのなんて、俺、す…