2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

責任とresponsibility

応答できるかどうかを、責めていいかどうかに解釈した日本人。だから責任者が自殺したらおとがめなしなのか。死体マニア以外には責めがいがなくなるから。答えられなくなったら解任される英米人とは似て非なる…。法的に問題なくても道義的に…、とくいさがる…

こんぐれす・まん

代表するとか理念の下に結集するとかは、江戸時代にはどう考えられていたのか。学問はだいたい官製で、禁制に触れなければまあ無視にちかいかたちで許されたらしい。こういうのはやはり明治からで、(不平)士族の受け入れ先というのが教科書的な知識。 議論…

『デス・プルーフ』を見直したら…

『デス・プルーフ』後半のゾーイ・ベルたちは、スタントマン・マイク(いま気づいたけど、本当はスタントマンじゃないかもしれないんだよね…)に殺されかかったので、スタントマン・マイクをやっつける権利はあるわけだが、『イングロリアス・バスターズ』で…

戦争における暴力の本質的不均衡

『クリムゾン・タイド』を見直している。 戦争は平時の暴力とちがう。平時の暴力は均衡を目指す(やられたらやりかえせ)のに、戦時においてはそういう平時を目指して一方的に相手を殺さなければならない。やったあとにやりかえされた戦争は、失敗した戦争だ…

DVDの値段

新作洋画のDVDがだいたい千円から二千円台になってる…。なんだろう、ブルーレイの影響?

殺す人々

本屋で映画秘宝のイングロリアス・バスターズ読本をちょっと立ち読み。タイトルのつづりが間違っているのは、うかつにも気づかなかった(気にしてもいなかった)。 タランティーノは殺すことに興味はあっても戦争にはそれほど興味ないんだろうなということは…

タランティーノの足フェチというのも

たんに女の顔をみたくない、目を合わせるのが怖いんじゃないの、と…。

義務を生きる

そういえば仕事が人格と関係しているって、いつごろからはじまった神話なのだろう。 警官が「ああ」なのは、仕事だからであって、警官が淫行したり覚醒剤やったり拳銃で自殺したりするのは、たんにありえることにすぎない。教師が聖職だ、とか。どちらも自営…

「日本資本制の根幹」?

そんなの、銀行とかじゃないの? 部門別GDP(2006年) 第1次産業 1.5% 第2次産業 27.7% 第3次産業 60.8% http://ja.wikipedia.org/wiki/日本の経済 自動車って、第2次産業だよね…。小学校からやりなおし…。(とはいえ、こんなに第3次産業に寄ってるのは意…

『スターシップ・トルーパーズ3』

低予算映画でロボット(パワードスーツ)のCGはちゃちだが、ちゃんと物語もキャラクターもそなえていて、最後まで見れる。なかなか面白かった。 宗教がテーマとなっている。あの共和国体制が禁止していた宗教を復権させるのだ。こういうジャンルの作品にして…

すごい

フィリピン虐殺 首謀?市長を拘束 父は知事、関与の疑い 【シンガポール=宮野弘之】フィリピン南部ミンダナオ島のマギンダナオ州で、来年の州知事選をめぐり、地元の政治家一族とジャーナリストら57人が殺害された事件で、フィリピン国家警察は26日、同…

アメリカ人はどうしているのか、だな

アメリカ人たちがヘンリールイス・バーグソンと呼んでいて、それでアメリカ社会で通じるのなら、日本人ばかり原音尊重主義だなんてあほらしい。だいたい日本人が「べるくそん」と呼んだってたいていのフランス人には通じるまいよ。それで原音尊重主義なんて…

負の教養主義?

単に民主主義だから権威を認めないというだけじゃないのかしらん。とはいえこの「民主主義」にもからくりがある。 宗教の権威主義をみとめる集団は、神に関する民主主義に支配されていると考えてもいい。独裁者の権威主義を認めるファシズム集団は、独裁者が…

男系(なんけい)の論理

これを言うのは下品なのかもしれないが、自分が孕ませた腹から自分(男)の分身が出てこないことを、かつて支配者であった男たちは忌んだということなのだろうか。 まあ関係ないことだけど、秋葉原の部品屋で知ったのだが、ケーブルの先端を終結させる(閉じ…

分類の論理

http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/files/SpeciesRIP.html う〜ん。 私は、そもそも「買わない男」だから、片づけなくても部屋はすっきりしている(がらんとしているともいえる)。分類しないと生活できないとおっしゃられるけれど、しかしそれも、レベル…

私たちは人間である前に動物なのです

http://d.hatena.ne.jp/p2028/20091123/1259158718 索敵にも、同調にも快感を感じるのは、たんなる生物としての事実にすぎません。なんでそれを社会のこととして語りたがるのでしょう、すべてはあなたのなかに存在することなのです。メーテルリンクの「青い…

『2012』

Roland Emmerichだから、アメリカではエマーリックとかエンマーリックと呼ばれているのだろうな…。 ウディ・ハレルソンやオリバー・プラットやダニー・グローバーがいろいろ仕掛けてくる前半は退屈しない。というよりも、正直、引き込まれた。CGだけでは映画…

『イングロリアス・バスターズ』

感情の相互交流があったわけではないショシャナとツォラーが、いろいろあって最後に2ショットになる。そうなるということは、そのシーンでは作者はツォラーに気持ちを込めている、つまりツォラーのショシャナにたいする片思いを描いている、…はずなのだが、…

タランティーノは

『ジャッキー・ブラウン』のころまではけっこうまともになろうとしていたのが、『キル・ビル』あたりから開き直った印象がある。 『デス・プルーフ』は、女を知っているのを示すことと女を描くことを区別できていないような感触があった。あの映画でも、スタ…

箱舟の論理

『方舟さくら丸』は、もう読んで15年くらいたつので記憶もあいまいだが、「箱舟の乗組員」は世間から無視されていた。旧約聖書のノアは世間から馬鹿にされていた。 『2012』の箱舟は世間から秘匿されて、富裕層の金をもちいて国家がつくる。ノアの時代には…

ふたたび裕仁に譲位したマッカーサー

占領期の日本人の気持ちは、やはり量りがたい。天皇家は明治維新のときの徳川家のように退位させられると当時の日本国民は思ったのだろうか。それを見越しての「マッカーサー様」だったのか。マッカーサー本人は、極東の島国にクリスチャニズムとキャピタリ…

『レスラー』

ダーレン・アロノフスキーが零落したプロレスラーの話をやるのが意外な気がしたが、見てみると『レクイエム・フォー・ドリーム』を思わせるところ(怪我を手当てする「現在」と、その怪我をする様子を描く「14分前」との多少無理のあるカットバックなど)…

心の話

『レスラー』は、つまりは心の話である。20年ぶりの再対決の挨拶として、「オレを止められるのはファンだけだ」とぶちあげてファンからの熱いレスポンスが返ってくる。ここに心の交流がある。 こんなに心にこだわって、キリスト教を信奉するアメリカ人なん…

理屈と観察

新装版 日本の黒い霧 (下) (文春文庫)作者: 松本清張出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/12/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (39件) を見るあんなこと言ってて、でも面白そうだから、図書館の配架を待てずに買っちゃった。…

「推理作家が推理してなにが悪い」か

新装版 日本の黒い霧 (上) (文春文庫)作者: 松本清張出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/12/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 50回この商品を含むブログ (64件) を見る これを読んだのち清張のエッセイ「小説のなかの「私」への疑問」「大岡昇平氏の…

『笑う警官』(映画版)

スイスのローザンヌ映画祭でグランプリを獲得したそうだが、私はこの映画祭の審査員の見識を疑う。 監督は映画好きな自分に酩酊し、映画をうまく作ることにまったく興味をもつことがなかった。まさに夢幻のごとき人生であった。THE END.

「叩く」

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%8F%A9%E3%81%8F&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=13278111464300 リンク先の語義7は3③(←丸がこみの3)の転化なのだろうが、この両者が融合して、弱い非難も「叩き」として認知されているので…

『渡された場面』

「おまえは、文芸雑誌ば見とらんけん分るまいばってん、新進作家の小説は文体からして前とはころりと変っとるばん。新しか世代の新しか文学ばさげて、どんどん進出してきとる。こげな古臭い文章ば書く小寺康司はもうダメたい。小寺もそれが自分に分っとるけ…

『ゼロの焦点』(犬童一心版)

金沢市のマクベス夫人…。 かなり良かった。犬童監督は『ジョゼ』とか『メゾン・ド・ヒミコ』とか『黄色い涙』の監督として認知していたが、今作はそれらとずいぶん違って、デ・パルマっぽい。 犯人は原作と同じなのだが、ストーリーが後半かなり変わっている…

疑問解決?

シネコンのスクリーンが平たいのに全体にピントがあっているのが不思議だったが、わかってみればあっけない、レンズの口径が大きいのでありました。『ゼロの焦点』のスタッフロールのスクロールを見ていると、画面上辺あたりの文字がぼけ気味になって(下は…