2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

プラクティカルジョークと乱歩と唐沢俊一(空気男は誰のこと?)

K――そこへいくと日本人はダメですな。変に真面目でジョークを解さない。私なんかもよく「あの唐沢という男はいいかげんなことばかり言う」と悪口を言われます。それも、トークライブの舞台の上で言ったことに対して、ですからね。 U――そうなるとシャレを解さ…

『しんぼる』

わりとまっさらな気持ちで見たので、ネタが明かされたときは笑った。あの名前は伏線だったのか。映画全体の構成が、〜って10回言って、ていうあの遊びみたいだね。楽しめました。修行の部屋の諸々は、どうやって撮ったのだろう。実写でリアクションを先に撮…

ちょうど10年前の今日

アマゾン(を通した古本屋)から『裏モノ日記』が届いた。読みはじめて、すぐに驚いて、唐沢俊一のHPを見たら、日記はウェブにも残ってた。 いつでもそうだが、まず身の回りのブツ(『今週の裏モノ』)を何にするかその場の思いつきで決め、それについてイン…

役者にさん付け

いまテレビでNHKの総合のほうを眺めている。ドラマの番宣で、役者名の表示に「さん」を付けているのが面白い。時代は変わっていくなあ。

怪人としての植草甚一(もの書きなんてみんなウソツキなんだよ)

まあ、私も根に持つほうなので…。(これも唐沢関連の記事なので、盗作問題ウォッチャー氏、ヨロシク!)私は植草甚一を名前しかしらなかった。「そういう人もいたらしいねえ」としか思っていなかった。 当時植草さんはニューヨークには行った事がないのです…

『リダクテッド』

『クローバーフィールド』と同じ感想。ちゃんときれいな画面にしているのがかえって興ざめ(シリアスな内容なのでこういう感想を抱くべきではないのだろうが)。素人がこんなにきれいな映像を撮れるわけがない。照明が適切すぎて笑えてしまう。ラース・フォ…

怪獣映画。とくに怒り(おこり)もしない

まえから個人的に吹聴している説なんだが、怪獣は獅子舞なのだということ。第一作のゴジラが怖かったのは、いたとしても当時の子供だけだろう。戦時中の天皇を本当に神と思っていたのは、当時と現在の右翼と当時の子供だけだったように。当時の大人は、ゴジ…

そんなに濃くもない

昔読んだけど、吉田健一の留学が長かったのだろうって書いちゃってるんだよなあ(増刷で直ってるかもしれない)。剣橋中退で自力で勉強しただけなんだが。ホントにファンなのかね、と当時思った。これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996作者: 小西康陽…

私の無知と誤解

「引用」と「名誉毀損」については、まったく私は無知で、かつ思い込みにたよって生活していたことだなあと感慨しきり。たいていの皮肉や当てこすりは、まず名誉毀損にならないのだね。これは勉強になった。事実の摘示(かいつまんで示す)の「事実」って、…

引用の範囲

著作権についていろいろ見ている。http://ja.wikipedia.org/wiki/上杉聰#.E5.B0.8F.E6.9E.97.E3.82.88.E3.81.97.E3.81.AE.E3.82.8A.E3.81.A8.E3.81.AE.E8.A8.B4.E8.A8.9F.E5.90.88.E6.88.A6私は小林信者だったからマンガの内側からしかこの裁判を見ていなか…

ダメですか?

844 :無名草子さん:2009/09/23(水) 03:12:05 > 『アシモフの雑学コレクション』も買いましたが、意外と単純な話で、 > 唐沢は巻末の星新一のあとがきを曲解しただけなのかもしれませんよ >(星の署名が文末にまわっていて、本文との区別がまぎらわしい)。…

文士はもうからない

モルキュラーと儲からないとでは駄洒落にならないか…。私は作家がパクることに不快感があったが、この感覚は新しいものなのかもしれない。1970年代に戦後生まれが社会に出るようになって、文士的なありようが新人たちに重荷に思えてきた、ということが言…

万歳

いまごろ『トンデモ一行知識の世界』を入手して読んだら、万歳の作法について書いてある。小林よしのりの『天皇論』でも万歳の作法が語られていて、頭上の手は手のひらを向かい合わせるのが正式だとしていて、本当か? と思ったものだが、『一行知識』にもあ…

「小説がそもそもくだらないものだった」(!)

という立場を導入して考えるしかないだろうなあ、と思う。筒井康隆が日本文藝家協会を抜ける時に文学者を虞犯者と呼んだのは正しかったと思えてくる。虞犯者はなにを犯しそうだというのか。ありもしない「我」や「世界」を在らしめて、民を惑わす罪を、であ…

いつから「禁無断転載」が「禁無断引用」になったか

ある種の人は「無断引用=盗用」「許可済引用=合法引用」と考えていると。「文は人なり」が、いつのまにか「情報は人なり」になった。唐沢はふるい文芸観を引きずっていたし、いまもいる、そういう話なんじゃないかな。筒井康隆が「また何かそして別の聴く…

「無断引用」の謎が解けた!

さて、松沢呉一は、「唐沢氏が出典を書かない、原文通りにしないのは、そうすると、 許可が必要になると思っているんじゃないのだろうか」と書いている。 http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-date-200902-4.html なるほど。これは目ウロコだった。たし…

花森安治は息子を誘拐されたトニー谷に「いや、そうじゃなくてぇー」と言った

http://www.toyama-cmt.ac.jp/%7Ekanagawa/tamori.htmlひさびさに激怒したわ。変なものを子から排除するのは親のつとめではないか。それを芸人に転嫁しやがって。

×××××って×しいなあ

いまだに氏のスペルを間違うなんて、スキル、どうなってるんだ。(cf.まんが極道の第30話)

『かけひきは、恋のはじまり』

雰囲気がいい。戦争でのまぬけな「手柄話」が、本国では勇ましい英雄譚につくりかえられてスターにまつりあげられる男がでてきて、これは『父親たちの星条旗』をちょっと連想させる。でもこの物語(1925年)のあとにさらに大恐慌がやってくるんだよね…。…

「失踪」?

山に出かけて帰らなくて連絡もないのなら「遭難か?」になるはずだろうに、なんで「失踪か?」になるんだ。大丈夫かマスコミ。酒井ぼけしてるんじゃないか?よく考えたら、連絡がつかなかったのだから、失踪したのはその時点で決定してたんだね…。どっちにし…

マスコミの構造

友人が昔、「私の部屋」みたい な雑誌に載ったことがあって。その子は普段、トイレのドアの向かいの壁が斜めになって いる構造なのは使いにくいと愚痴っていた。それがなぜか雑誌掲載時には、この斜めの 壁がカッコよいから気に入っています――と、正反対の話…

そういえばよく知らない人

kensyouhan氏が言及していたので『大学で何を学ぶか』の解説を立ち読み。教養は世間と同じなのだということを浅羽から教えられて、しかもそれが自分(高島俊男)の文章を引いて語られていたために驚愕したという論旨。文系ひとすじの学者さんが、たまたま社…

大当たりの年

http://homepage1.nifty.com/SiteK4/tnikki.htm確信があることについてはググらないわるいくせがあって、『トリビアの泉』には放送後に唐沢がたかったのだと私は思いこんでいた。しかしそうではなく、直前にフジから唐沢に連絡が行って、フジは唐沢を持ち上…

『ドゥームズデイ』

なかなか面白い。おすすめ(バイオレンス系です)。キーワードを言うだけで入場料が1000円になるキャンペーンをやっている(キーワードは窓口に書いてある)。これ、要するに入場料の値下げってことだよね。それを反映してか金券屋でもチケットが980…

ガイラが女を喰うシーンの花束

http://www.tobunken.com/diary/diary20020131000000.htmlここの『サンダ対ガイラ』の話が面白かったので映画のビデオを借りてみた。怪獣が(それも人型の)人間を喰うなんてショッキングだなあと思ったわけだけれど、実際のシーンはうまく工夫してある。曇…

ら抜き言葉・い抜き言葉と言文一致

文章表記は「こられる」「している」などと書いて、読む時に「これる」「してる」と読めばいいのではないか。もちろん言文一致に違反するが、なにも困らないではないか。やはり表記までら抜き言葉にすると過度にくだけた印象になってしまう。ら抜き言葉が合…

にわかには信じがたい

http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20090906/p2#c109621883では、過去には促音の「っ」を「つ」つまり「tsu」と発音していたことがあったということ? にわかには信じがたい。竹村健一が「かつて」を「かって」とさかんに口にすることで(べつに竹村のオリ…

変だから面白い

安く買った高橋和己『憂鬱なる党派』を眺めているのだが、文章が面白い。ぶっちゃけ病人の自己省察記録だと思って読んでいるのである。へんに書きすぎる。こういうのを精読して考証するのが楽しいのだ。

太宰治の生涯

あまり知らなかった。「女生徒」は他人が書いたタネがあるらしい。最初の心中(女だけ死んだ)は殺人の疑いもあって、身分を利用して罪をまぬかれたらしい。婚外子がいた。これまたタネ本である「斜陽日記」のほうがニセモノだと世間から疑われたこともあっ…

精神疾患

http://yucl.net/mangaここのマンガが面白かったので精神疾患についていろいろサーフして読んでる。俺、軽度の発達障害だよなあ(執着するし)。