2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

匿名批判と迷惑防止の原則

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110723 小谷野さんの主張は、要するに、批判という行為には、その対象が迷惑を感じるという副作用がついてくるから、その副作用をできるだけ管理できるようにしよう、というものだ。 深沢明人の文章は、小谷野の感覚に…

主語と述語のリンクが外れるとき

五刷の人の話。そういえば彼は「『…やっぱり紙の…』は5刷になっている」とは言っていないはず。彼は読み手に文脈上での主語を探させる類の論法を好んでいる様子だ。ようするに省略がいちじるしいのだ。 敵は自分(五刷の人)を嫉妬している→(返答)新刊が…

割れた鏡

[DVD]" title="嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん [DVD]">嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2011/07/08メディア: DVD購入: 3人 クリック: 60回この商品を含むブログ (26件) を見る連続殺人事件の起こる街に、かつて…

上から下から

http://twitter.com/#!/tonton1965/status/91728937394245633どれどれと思って本屋で現物をみたら、屋内の天井からのビーム照明で、上から照らされて顔に影がさしている写真であって、たしかに無難な写真とはいいがたいが、まあ普通の写真であった。上から照…

う〜ん

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110714 そもそも「母国語」は、「母国/語」なのだろうか。「母/国語」だと思うのだが。マザータンを「母国語」と訳したのは誰か知らないが、たぶん明治の人なのだろうが、この表現には機知を感じるのだけれども、母語と…

「日本語」ではなく「ことば」でいいではないか

そもそも日本に「マザータン」に類する発想がなかった。なかったから、明治になってからマザータンという言葉に対応する日本語をつくった。つまり訳した。 そのときの日本は明治のころで、国家ということを内外につよくうちだすべく配慮されていた時代だった…

見えないものを何にたとえよう

ジョルダーノ・ブルーノの本を読みはじめている。なかなか面白い。 神を別の何かに例えることに倦みはじめた時代の、ある男の思惟の記録というわけである。 ブルーノから数百年、神どころか、人類や民族、国家、階級について、それらが確固として自分の内外…

『大衆の反逆』

大衆という言葉を、私はよくわからないままに使っていたが、オルテガはどうやら、自分の知っていることだけで世界を判断してしまう短慮の持ち主のことを大衆であるとしていたようである。人が多くいるだけでは大衆ではないだろう。 知識はかならず固定的なも…

こんどは『喜劇』

3月のはじめに深田くんの『歓待』についてこのブログで触れたのだが、私ごときが心配する必要もないくらい海外ではウケて(私の予想をはるかに超えて反響が広がっている)、国内でもけっこうな数の人がこの作品を観たようである。 余勢をかって、深田くんの…

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110710 「かっぱらって」という表現があるのに軽く驚かされる。夕刊読売というのは読売新聞の夕刊という理解でいいのだろうか。

メモ

フリッツ・ラングの『暗黒街の弾痕』の原題が"You only live once"なのだそうで、これは知らなかったが、『007は二度死ぬ』"You only live twice"はこれを踏まえているわけだ。

松本龍辞任

テレビのまえで堂々と偉そうに振舞って私含む視聴者の反感を買ったのは、田中康夫の名刺を破るか丸めるかした長野県の重役かだれか以来の出来事である。そう考えると、十年くらい日本人は大人しかったんだなあ、とも思う。 私は完全監視社会肯定論をとなえる…

繭と土

小谷野さんがカブトムシは蛹になることを知らなかったか忘れたかしていた話には、私はちょっと驚いてしまって、もちろん男の子はこういうことに興味をもつものだという私の前提がジェンダーにとらわれたものだというのは承知しているが、それならばなぜ変態…

さすがに「辞任までのカウントダウン開始」としか思えない。

雑な人間に騒ぎを起こさせて辞めさせるとか、そういうどたばたを直接批判を避ける手として用いるという、そういう菅直人のたくらみなのだろうか。(追記)辞表を出した。

『1900年』を見た。

地主の孫と、小作人頭の孫の友情と葛藤を描く作品で、地主の使用人からファシスト党に入った男が社会の変化をかれらの地域に呼び込む。このファシストを演じたドナルド・サザーランドが物語を推進する触媒となっているわけだ。第一次大戦や第二次大戦の描写…

長谷川町子と大橋巨泉

ちょうど長谷川の新聞連載がとぎれがちになり、彼女が表舞台から退場するころに、入れ替わるようにして有名人になっていった巨泉である。 戦後昭和を代表する人物など、ほかにもいくらでもいるだろうけれど、とりあえず私が幼少期からその仕事をながめていた…

ユーチューブから

「クイズダービー」の回答者席が6枠まであった時代を知らないので、映像でみれてうれしい。たけしの短命番組の映像にもふれることができるが、巨泉とタレントとしての型が違うことがよくわかる。 ファンとアイドルがならんでひとつのステーカー席にすわるっ…