2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『へんげ』をオススメする

気がついてみたら、私はずいぶん長い間、変身ということを、ある状態Aからべつの状態Bに遷移すること、というふうに一面的に了解していて、去年の春ごろ、一般よりも一足先にこの映画『へんげ』を拝見させてもらうことで、私はその思い込みに気付かされたの…

文庫本という言葉

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20120126 文庫本も単行本であるという表現は、省略がきつい小谷野さんのいつもの癖がまた出たもので、「藝の略字である芸という文字は藝と正反対の意味をもつ本字の芸(ウン)と形が同じになってしまっている」ということ…

ニーチェと大島渚と佐藤真

この暮れには、ずっと岩波文庫の『ツァラトゥストラはこう言った』を読んでいて、これは深田晃司くんの『東京人間喜劇』という映画に、この本(つまり岩波文庫のこの版ということ)が出てくるので、映画の理解を深めるつもりで、本を手に取ったのだが、これ…

アミール・ナデリ監督作『CUT』が素晴らしかった

きょう新宿三丁目駅最寄の劇場シネマート新宿で映画『CUT』を観た。監督アミール・ナデリ、主演西島秀俊。劇場には監督のナデリが来ていて、ロビーで、パンフレットを購入した観客へのサービスで、マジックペンでサインをしてくれた。私の名前のつづりをナデ…