2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸時代以前には「あらたまる」に「かしこまる」という意味はなかったの?

浅くしか調べてないので、自信がないが…。「どうしたの(態度が)あらたまって…」という表現は、相手の動作態度をシニカルにながめる悪意と、「かしこまる」という権力関係を示す言葉を使わないようつとめる配慮と、矛盾した意図がともに込められているよう…

フェイク

まあブッキッシュな作家は、みなフェイクといえばフェイクなのだ。だから、批難する理由には、相応しくない。福田章二を否定した江藤淳も、大江健三郎は評価していたが、後には否定するにいたった。橋本治がアーヴィングの小説?について語るときに、不慣れ…

『ハンコック』

おお、一本とられた…。面白い!このお人よしの広告マンは、なんでアメリカ社会で広告マンをやってられるんだと思っていたが、ちゃんと最後に落ちを付けていて、よくできている。『ダークナイト』はアナーキーを掘り下げたけど、『ハンコック』は善をなでてい…

善の理論

私は理解力のない世間が不安だから、いわずもがなのわかりきったことを書いておく。ハンコックが善であるのは、誰でも知ってる「ろくでなし(ケツの穴)」が改心したからなのである。秘密めかした善は結局善にはなりおおせない(『ダークナイト』)。富の偏…

ただのパズル

もう数年読んでいないので、斎藤美奈子がどういうニュアンスで村上春樹を「RPG」と呼んでいたのか、その感じがいまは定かではないのだが(一応参考に→http://www.bk1.jp/review/0000177905だけは読んだ)、でも、きっと斎藤はそういうとき、ゲームをなん…

ああかも知れん、こうかも知れんと、えっちらおっちら…

(セクハラに相当するかも知れんのでいちおう見づらくする。各自の自己判断で読んでください。でもたいした話じゃない)

途中経過

八重洲ブックセンターで『かまくら春秋』10月号No.162入手。 日比谷図書館で「インスピレーションの範囲――小池昌代さんの「創作」をめぐって」(文学界05年11月号)をコピー。 小池真理子「ストロベリー・フィールズ」、読売新聞08年4月5日、6日分…

猫猫先生へ。「インスピレーションの範囲」について。

片岡直子が小池昌代を批難しているのは、盗作を難じているのではなく、もっとニュアンスがちがう行為――改作とでもいうのか――を小池がしていると、片岡が考えているからでしょう。他人の創作を改作してまで創作者のふりをするのなら、読者に戻れと(「もしも…

だいたいさ…

だいたい『かまくら春秋』なんて、定期購読でもしなければ手に入らない雑誌である。小池が購読しているという証拠でもあるのだろうか。 こういう地方出版社の雑誌って、大手の出版社や、新聞社に、取り上げてもらうために無料で送ってるんではないんですか。…

矢川澄子の怨霊として

矢川澄子が自殺する直前に、澁澤龍彦のムックが出て、その澁澤年譜に、矢川と同棲していた事実がまるっきり抜けていた。それが自殺の引き金となったのではないか、と言う人もいた。「書かれないこと」によっても、人は時には十分、決定的に傷つくのである。h…

ふと思い出した

むかし、まだ昭和だった頃、タミヤニュースの投稿欄で、田宮模型も美少女フィギュア出してvs.何言ってんだそんなのダメだ論争があったのだよ…。http://www.tamiya.com/japan/news/tamiyanews/tamiyanews.htm

ぐわっ、懐かしい!

74式戦車写真集、まだ現役で売っていたのか…。すごいなあ…。http://www.tamiya.com/japan/books/index.htm

夢における存在と時間

どこかにいる夢と、なにかをする夢と、夢に二種類あるのではないか。その場所がどういうところかが克明に本人に知らされ、しかも何かをするという夢は、まず見られないものだろうし(…誰にでもそれぞれその人なりのおもしろい話がもちあがるわけのものではな…

中庸な生活はどこに…

音楽も、食事も、読書も、仕事もつまりはドラッグであり、イリュージョンなのかもしれない。小説や漫画を読むことにたいする、漠とした罪悪感があったが、理由がわかってしまえば、なんだか開き直ってしまえるようでもある。罪悪感のもととなる快楽は、だん…

『JOHNEN 定の愛』

なるほど、寺山修司調で来たか。それはアイデアだなあ…。かつて新しく、そしていまや古びてしまった「近代」を、内田裕也に演じさせる着眼点もすばらしい。まるで決闘のように、みずからの命をかけた殺人を、司法はどう裁くのか。もちろんどう裁いたところで…

そうかな?

猫猫先生、最近勇み足が多いんでは?読まずになにかを言わないのがモットーの先生なら「3月に発行された「かまくら春秋」の第16回のP.23後半からの部分と、読売新聞朝刊2008年4月5〜7日の第142~144回の、車と雨の描写など、重なりすぎて、気味が悪…

深くねえなあ…

たまたま百円で福田章二『喪失』を手に入れたのである。この作品を江藤淳が酷評して福田は十年の雌伏を強いられ、その後庄司薫となって後の村上春樹を導いて、そしてまた村上は江藤の航跡を模倣する、というのが大塚英志史観である。しかしこの文庫解説の土…

でもってさ…

福田章二の『喪失』がフェイクだったら、倉橋由美子の『暗い旅』だってフェイクだろうよ、と私は思うし(まだ本文は20ページほどしか読んでいないが、あられもない吉田健一エピゴーネンのあとがきを先に読んで私は確信した)、当時の江藤淳がこれらの作品…

さらに面白い話がある

『喪失』を読んでいたら、ちかくの四谷大学の女学生4人がやってきて、はじめは英会話のディベートについて、偏差値の低い他大学の学生の特長をあげつらって揶揄していたりと、まあふつうだったのだが、だんだん猥談披露会の様相を呈しはじめて…。まあたいし…

ドラッグとしての音楽

フラワー・トラベリン・バンドの『エニウェア』がかなりよい。「ルイジアナ・ブルース」を何度もリピートしている。『ジャップロック・サンプラー』のはじめのほうで、ジュリアン・コープは、ドラッグ抜きで音楽にハマるナンセンスを説いてたけど、その理屈…

夢と情報

『ジャップロック・サンプラー』のせいで、読むのを中断してしまった、『氷点』と『心変わり』である。そういえば、この両作、ほぼ同時期の作品だったりもする。両者に関係はないが。『心変わり』のはじめの方を読んでいて懐かしかったのは、なぜかというと…

日常と音楽

そういえば、パチンコ屋のBGMに軍艦マーチはもう使わないだろうけれども(案外残ってたりして…)、それはいつごろ廃れたのだろうか、とか…。平成になっても残っていた昭和の風習が、ひとしれず消えていく…。

チワワ殺し

あ、動物愛護法(呉先生によれば「動物愛護管理法」だが…http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20080911/p1)だ…。「動物愛護法違反罪」というのも語呂が悪い。無理に「罪」をくっつけなくてもよいのに。執行猶予もついてるし、私の判断からすれば妥当。こうい…

猫猫先生…

お褒めに預かったそばから難癖を再開するようで心苦しいですが、戦国武将は暴力的嗜虐的な人物が集団から淘汰されて出てくるものではないでしょうか。PTSDには罹りにくかったでしょう。なにしろ「この仕事(戦国武将)に向いてないな」と思った息子を殺…

ベトナム兵士

『アクロス・ザ・ユニバース』の学生運動の描き方がむかつくのである。ベトナム兵士の心の病の理由には、本国に帰ったら、こういう連中に人殺しとして指弾された経験も何割かはあるんじゃないかと思うのである。(人の心の移り変わりを客観的にトレースする…

まるでつげ義春

『本と奇妙な煙』さんのところの画像を拝借して加工。だれが描いたんだろうね…。http://d.hatena.ne.jp/kingfish/20080929

一柳慧

『ジャップ・ロック・サンプラー』に触発され、いろいろ見る。60年代の一柳。横尾忠則との『カチカチ山』。 70年代の一柳。『ピアノ・メディア』。この演奏者、なんだか、すごい。

手塚治虫の短編アニメ

原爆の扱いがずいぶんとシニカルだ。当時の手塚は30代後半あたりか。

橋下判決、猫猫先生もそう思われましたか

私も銭湯のテレビの「ニュースステーション」で見て、その扱いに疑問を持った。なんだか有名人の不祥事みたいにあつかうんだもん。違いますよねー。

『ジャップロックサンプラー』

JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか-作者: ジュリアン・コープ,奥田祐士出版社/メーカー: 白夜書房発売日: 2008/07/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 122回この商…