2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『半身反義』

池袋で鑑賞。日芸から毎日新聞の映画部へ進み、東京五輪や大阪万博の記録映画に関わった映画人である山岸達児氏が、近年脳梗塞を起こし、療養生活を送る中、日芸の後輩である本作の監督竹藤佳世氏が、ビデオで談話収録を行い、再構成した作品。後半に、山岸…

朝日ニュース昭和映像ブログ

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図書館にて

自殺した須原一秀氏推薦の「近世快人伝」を、『葉隠入門』といっしょに一瞥したが、とくに惹かれず。三島全集と久作全集、同じ本棚の一段違いにあった…。まあ、いろんな人がいるよね、というごく平凡な、感想…。

出版不況からモテ論へ

当たり前だが、進化にあるべき方向性なんて存在しない。したい人がしたいようにやって、状況から裁かれるというだけのことだ。売れるように行動してなお売れない事もあるだろうし、ほどほどを狙っていたら存外に馬鹿あたりということもあるだろう。要するに…

戦前戦後生まれ世代の映画作家たちの引退

『コッポラの胡蝶の夢』で、あるパースペクティブがみえてくる気がするのである。ビデオ撮りだし、これ、『インランド・エンパイア』と同じ流れのものだよな…。少ない予算で、自分の好きなものを存分に撮るという…。マイナー作家(コッポラはブランクが長か…

立読みした本。せめて宣伝させていただきます…。

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者作者: 須原一秀,浅羽通明出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 270回この商品を含むブログ (46件) を見るなかなか面白い。たしかに伊丹十三の死に闇をみるひとは、そのエッセイ…

「人間の本質」・攻撃・自殺

『狂気の海』を見た。たしかにナショナルアイデンティティーというのはよくわからんというしかない。ろくにアジアを知らんくせに大東亜共栄圏を立ち上げ(やっかいなことに熱心なやつは密にアジアと交流をもっていたらしいのだ。…日本人の複雑さ)、中国大陸…

やつらの生存戦略

割とせっかちな性格なので、私は仕事が遅いやつとか、作業の意味がちゃんとわかってないのに漫然とその作業を続けるやつには、すぐにムカーッとなる方である。しかし、ドーキンスの本を読んでから、いろいろ考えるようになったのだが、それがやつらの生存戦…

「大丈夫ですよね?」

いろんな事情をすっとばして、すぐこういう質問にすがりつくやつがいる。たいてい私は、なにがどう大丈夫なのか、5W1Hを明確にして質問しなおせと、問いを差し戻す。みんな「私は責任をとりたくありません。でも私は私のままでいたいんです」という名札…

もちろんスピルバーグだってオカルト信じちゃいないだろうけど…

しかしまあそれで食ってる負い目もあるわけだ…。期待に応えるのが資本主義だし…。「資本主義者」を自称するキャラクター(マックという名前が意味深だよな…)がインディの助けを固辞して異次元の虚空に消え去るのは、なんだか示唆的だ…。贖罪意識とか…。スピ…

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

主要キャストに黒人がいなかったんだけど…。あの、ルーカスフィルムの映画だって言うのにさ。それとも2008年にもなると、黒人権利団体はそんなことに目くじらたてなくなってしまったということかな?しかしまあ、いろんな意味で終わりを感じさせる映画だ…

オカルトを信じない大人の娯楽

昨日見た『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は宇宙人ネタだったけれど、たとえばヒッチコックはオカルトを信じてなくて、劇中でオカルトが実在する設定は、それがメインではないけれど晩年の『ファミリープロット』くらいではなかったかしら…

理屈はわからないけど事実なのだろう、というのはちょっと待て

『利己的な遺伝子』はやっと100ページくらいまで読んだ。群淘汰批判にさしかかったところ。群淘汰というのも、獲得形質は遺伝するというのと同じで、要するに人間のありがちな所懐を自然の側におしつけているに過ぎないかもしれないわけだ。人間個人も社…

普通であることと事実であることには何の関係もない

池田信夫先生がイライラする気持ちがわかるわ〜。 http://b.hatena.ne.jp/hagakurekakugo/20080630 小林よしのり『パール真論』購入 - mailinglistの日記 ドメイン d:id:mailinglist カテゴリ 一般 キーワード サブカルチャー トンデモ本 パール ライター 詳…

とはいえ…

ドーキンスの議論に説得されてしまった私は、マンガとか小説とかに醒めてしまわざるを得ない部分もある。映画というのは、現実に制限された人間がどうファンタジーを構成するのかという興味でまだ見ていることができるけれど(だから今ヒッチコックが面白く…