2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

M・ナイト・シャマラン『ハプニング』

前作『レディ・イン・ザ・ウォーター』まで一貫して必然性にこだわった監督が、さすがに市場の声を気にして「偶発事」を題材に選んだ、ということだろうか。変異の終息の描き方が『インベージョン』と、ちょっとかぶっている…。9.11のトラウマ映像を再現…

オマージュをパクリと批難するの「も」ありではないか

オマージュをささげられる対象と、オマージュをささげる作り手と、オマージュを見せられる観客なり読者なりの3者がいるわけである。ようするに、宗教行為にその宗教の信者でないものまでがつき合わされる可能性があるわけだ。そんなものみたくない! おれを…

シャマランの宣教

…ってことなんだろうね、やはり。『ハプニング』の数学教師を死なせるのとか典型だもんね。人間は確率によって生きるものではありません的なことを言いたいのだろう。科学者であることが理由でその度合いが平均から極端に離れている利己主義者というのは、そ…

モノの経済のむずかしさ

性分としてデッドストックを始末しないと気がすまないのである。簿記を習っていたときも、なんで売れないものが資産なんだよと不思議だった。モノが目の前にあったらとにかくそれを始末(消費)しなきゃと、そればかり考えて近視眼的になってしまうのだが、…

環境問題をどう考えたらいいのか

『“環境問題のウソ”のウソ』(山本弘)、『物理学者、ゴミと闘う』(広瀬立成)など購入。ただ…。 環境問題も、追っている。最近「物理学者、ゴミと闘う」(広瀬立成、講談社現代新書、07/4)が目につき、読みはじめた。ああ、いかにも物理学者だな。無邪気…

「分解 『911 ボーイングを捜せ』」

http://www.nbbk.sakura.ne.jp/911/index2.html911陰謀論は、大枠では信じていなかったが、ペンタゴンの被害状況の不思議という陰謀論だけは真にうけていたのだが、なんだ、飛行機はちゃんと近隣のポールをなぎ倒して建物に侵入してきたんじゃないか。あぶね…

文化は人命を軽視させる

池田信夫先生が、殺人犯をもちあげる狂信者たちの声に耳をかたむけるな、と、最新投稿で訴えているのをみて、ふと思いついたこと。つまり、あたらしいメディア環境が人間性を崩壊させて、他人に牙をむく狂人を生んでいるという主張にたいして、統計データで…

ためにする大局

今月の『一冊の本』では、「川田順氏」「白洲正子」になっていた。最近の、にわか日本古典ファンのミーハーおばさん連ならいざ知らず、大局的にいえば、川田順のほうがよっぽど有名人である。http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080731 せんせ〜、ぼく、ぐ…