死ななかったんだよ!

SPA!の書評コラムで今柊二という人が「欧米では特権的な大学生が率先して戦争に征く了解があったという。なるほど、これが「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」というやつか」と書いているが、疑問である。そんなの、19世紀の「勝ちがみえてる戦争」に、箔をつけに行っていたというだけの話ではないか。「戦争に征く」(征く?)ったって、なにも二等兵からはじめるわけじゃないんだぜ。

第一次大戦になって指揮官(つまり「特権的な大学生」たちだ)だってばんばん死んだから反戦運動が起こったんだ。反戦運動は、権力側の要望でもあったんだぜ…。

本を読んで、無知を補強していたら、世話はないのである。