合意形成主義

『日本仏教史』の解説で橋本治がいう「自分の頭で考える」というのは、これは啓蒙主義なんだ。カントの方が正しい。自分の頭で考えるのではなく、自分の目で見て、他人も納得する考えを考えるべきだ。

オカルト的な仏教思想を、「私は理解できない」なんて、橋本は簡単に言ってしまうが、「理解できない」などというのは実は怖いことである。併せてオウムの頃の滝本弁護士を思い出す。「私は自分の頭で考えるぞ」とテレビの向こうから視聴者を洗脳していた。