『キャバレー』
前半の編集はのちの『オール・ザット・ジャズ』を彷彿とさせて面白いが、長くて退屈してくる(三角関係のまま旅行に出るのは『日はまた昇る』?)。『時計仕掛けのオレンジ』と同時代の産物だという印象。ナチの扱いは『ブリキの太鼓』のほうが面白い。
ライザ・ミネリがかぶる山高帽はチャップリンの山高帽なのか。物語の設定である1931年にチャップリンは『街の灯』を発表し、創造力のピークを迎えていた。この年代にあって、すでに放浪者チャーリーは登場して十五年以上経過したふるいキャラクターだったのだ。
キャバレーの内部に電話をはり巡らして、喧噪のなかでも連絡がつくようにしてあったのは面白い。
『嵐の中の青春』は、むかし半分だけ見たな…。
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