ランダムであることと、目的

ハービー・デントはジョーカーが仕掛けたふたつの爆弾のどちらかが爆発するのはランダムだった(さきに助けが来たほうしか爆発をふせげない)というジョーカー自身の弁明を受け入れる。ハービーは、ジョーカーが提示した論理に乗ることにしたのだ。

ランダムに行使するという手順をかませることで、ハービーはつねに復讐を実行しつづけることが可能となる。この復讐に失敗は存在しない。手段が目的と同一化する。