「危ない」「です」

やまとことばの形容詞に「だ」「です」「である」というセットが現代日本語ではマイナーになってきただけでは。意味は支障なく通じるから、現在でも使えはするけど、舌足らずで幼稚な印象は拭えない。「危険ですから」のほうがより自然に感じる。

「危ないだ」では記号としての田舎者だし、「危ないである」は記号としての明治人、「危ないです」は、これは人によってイメージが違うか…。

「あなたは美しいですから、好きです」というのは「です」が繰り返されているからこそのおかしさ。

私は駅員アナウンスなんてまともに聞いてない。本当に「あぶないですから」と言っているのか知らん。「あぶないので」か「危険ですから」のどちらかにしてほしい。

「危ないのですから」は文法的に正しいだろうけれども、駅員が客に道理を説き、教えを垂れていることになるので、客商売の都合上、ちょっと具合が悪いというところか。わざと間違った文法でアナウンスして自分を下に見せておいているのか、これは考えすぎかな。