低学歴の周辺

よくある初歩的なかんちがいに、「言葉は現実である」「活字は現実である」という信憑がある。言葉は言葉でしかなく、大学へ通って他人とさんざんにコミュケーションを交わして饒舌をみにつけながら孤独を知る作業が人には必要なのだが、人はえてして孤独を忌避して饒舌だけ享受しようとする。その結果のひとつが現代の日本の知的状況なわけだ。

低学歴者を「現象」ととらえて、そのありようを分析することがこれから必要なのかもしれない。