武士の時代

いままで関心がなかった鎌倉時代あたりの歴史にぐっと興味がわいてきた。本を読むのも楽しい。

列島に割拠していた人々が、それぞれ集団をつくり、ひとつに集合しはじめ、外部の世界を体験し(神道は無垢のまま残し、さんざんに弄りチューンアップするための宗教として仏教を持ちこんだ)、白村江の戦いあたりで決定的に「国家意識」にめざめ、東国から人員を徴集して防人などにし、律令制をかため、それがほころび、武家が伸張し、蒙古襲来でふたたび混乱し、しかし統一した武家が結局は公家を補完し、日本は江戸期に完成形態にいたった。鉄砲伝来のころは距離が遠すぎて日本に影響をおよぼすまでにはいたらなかったヨーロッパも2,3百年ほどでそれができるまでにキャッチアップした、と。