『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』

ハリウッドでも弾着などまでCGで表現するようになったのかと、感慨深かった。日本の『座頭市』(2003)で、血糊をすべてCGにしていたのには、スケジュールの制約上しかたなくリアリズムを捨てたことを逆手にとったユーモアさえ感じたものだが。

高所から落下したバットマンが難なく地面に着地して歩みさる映像に、リアリズム上の観点からNGを出したハリウッドの感性(『バットマン・フォーエヴァー』1995)も、もう一昔以上前の話になってしまった。