大連立と帝国主義と「是のただよへる国を修理め固め成せ」

 マルクス主義経済学も、すこしは嗜んでおいた方がいいなと思う。

 民主党というのは、政党の皮をかぶった企業組織なんだなと、すこしまえにほとほと感じ入ったわけだが、そんなことをいったら公明党なんてもっと皮をかぶったなんとやらだし、自民党だってそう。

 帝国主義というのは、植民地と独占がキーワードなのだそうで、植民地とは何かといえば、要するに経営に参画できない層のことだろうなと思う。自由競争より独占の方が話が早い、効率的、だから素晴らしいとおもったときにふたたび帝国主義が勃興するわけだ。

 チェルノブイリは、除染がめんどくさいから土地をすてて人がよそへうつった(まったく除染をしていないというわけではない)。武田邦彦教授の言い分で面白いのは、人々が福島の土地をすてるのはつらいことだから、福島にいつづけて除染しようということであるらしいことだ。

 人がなぜ政治に熱くなるのか、よくわからないでいたが、ありゃ賭博の快感なのかもしれぬ。口のうまさだけで地位が築けるかもしれない。その虚構を、たとえば田中角栄が嗤ったわけだ。運に賭けるか、カネに賭けるか。賭けることそのものを、もたざる者は止められない。私たちは、政治的な植民地人である。