2010-01-02から1日間の記事一覧

要するに、狩猟本能

凡人として生きるということ (幻冬舎新書)作者: 押井守出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 188回この商品を含むブログ (111件) を見る実家のそばのブックオフに百均で売っていたのでつい買ってしまった。 ひきこ…

自分を安売りする人々

「凡人」本のなかでひっかかったのが、「うる星」の感想に、「このアニメを見てる時しか生きてる気がしない」という手紙を押井に寄せたファンがいた、というくだりである。 嘘だろう、これ。いや、手紙の存在が嘘なのではなく、その言葉が嘘だと思うのである…

早稲田的とアニメ

そういえばアニメそのものが、ガンダム以降ずいぶん早稲田的なものになってしまった。「ヤマト」は日大的。手塚のアニメラマは芸大的。 『スカイ・クロラ』なんか、アニメ化のも、原作も、ずいぶん早稲田的だ。春樹文体で、章のとびらにサリンジャーを麗々し…

早稲田的なものに魅惑され続けた三島由紀夫

日本が戦争に負けた時期に青春をすごした三島は、国家がなくても私的世界は存続する「早稲田的」世界観に魅惑され続けた。同性愛を告白し、澁澤龍彦を世間に紹介し、UFOを語り、遺作は輪廻転生についての長編小説だ。

『みな殺しの霊歌』

このころの倍賞千恵子は頬がふっくらして丸顔といってもいいくらいでかわいかったのだが、早くも『男はつらいよ』で竜造を松村達雄が演じたころから頬が落ち、やつれたようになり、丸顔というよりは四角な感じになっていく。さくらの所帯じみた感じが出てい…