2010-06-28から1日間の記事一覧

『OUTRAGE』におののいた白人たち

カンヌで(関連の報道で?)やけに低い点だったのは、黒人をからかった箇所があったからだろう。「下手に褒めて、後で祟ったらどうしよう」と、皆が思って及び腰になったのだろう。そういう配慮をした時点で、映画のなかのやくざたちと同じ位相に立つことに…

ヤクザ賛美映画なんてあるのかなあ…。

あんまりヤクザ映画みないし、けっこうあるのかもしれないけれど、健さんや実録ものとかは「賛美」とは違うんじゃないかしら。『OUTRAGE』が暴力団への嫌悪を込めているというのも、違うと思う。もし北野武がヤクザを嫌っているとしたら、同じ程度にはサラリ…

いわゆる時代劇ヒーローものを、テレビでしか作らないと東映の首脳が1960年代に決めたことは、日活がロマンポルノ一本にしぼると決めたことと同じくらい大きな影響があった

その判断が、映画の斜陽化に、さらに拍車をかけたわけだ。やくざ映画は、それで作られるようになった。清水の次郎長がやくざ映画なのだといわれても、現代人にはピンと来ない。当時の東映も日活も、正しい認識を示したのだろうが、それが自らの成長を助ける…