ヤクザ賛美映画なんてあるのかなあ…。

あんまりヤクザ映画みないし、けっこうあるのかもしれないけれど、健さんや実録ものとかは「賛美」とは違うんじゃないかしら。

『OUTRAGE』が暴力団への嫌悪を込めているというのも、違うと思う。もし北野武がヤクザを嫌っているとしたら、同じ程度にはサラリーマンも嫌っているだろうし。

ヤクザって、だって、「ああいう人たち」でしょう? 会ったこととか見たこととか、ないんですか? 「ああいう人たち」を映画で見たことって、私、無いんですけど。

映画は映画なんであって、映画の暴力描写なんて、たいていは演技なんだから。ヤコペッティの『さらばアフリカ』の銃殺シーンなんかは、本当に殺してるらしいけれど。北野映画を「リアリズムが…」などと評している人には、微笑を禁じえない。