2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人の根拠を解体したくない日本人によって相対主義のレベルが低いままに留め置かれる…

もちろん戦争に負けたのは実力に差があったからなのだが、ここで最初の自己欺瞞を日本人は自分に施した。かつての自分たちが誤っていた、悪かったという認識がそれである。では何にたいして悪かったのか。人類に対して悪かった、アジア人民に対して悪かった…

『シネコンウォーカー』の『第9地区』特集を眺めたのだが…

みんな『エイリアン・ネイション』知らないのかな?

目ウロコ連続

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路作者: 松本修出版社/メーカー: 太田出版発売日: 1993/07メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るこの版が図書館にあったので借りて読んでる。 やっぱりちゃんと本は読む…

「水くさい」

篠田先生の『無頼漢』で、河内山宗俊を演じる丹波哲郎が、厄介ごとを丹波から隠そうとする商家の番頭を「水くせえじゃねえか」と軟らかく難じる。この水くさいという言葉にいつも、わからないというか、すっと腑に落ちていかないもどかしさを感じていたのだ…

貧乏人のカレー

・野菜を適宜ぶつぎりにして鍋で煮る ・小鉢に小麦粉を水で溶いたものを用意する ・好みにおうじてダシを鍋に加える ・火が通ったら小麦粉水をくわえてとろみをつける ・カレー粉を鍋にふる カレールーを買わずにつくるカレーのつくりかた。安上がりである。…

『ハート・ロッカー』

えらい時代になってきたな。 これも『サロゲート』のように汚いキネコ画面。その汚さがかえって迫力をますていの題材をあつかっているとはいえ、劇場よりもホームシアターでブルーレイでもって見るほうが美しい「映画」をハリウッドが量産しはじめたなんて、…

離婚と人形

町山智浩が『イノセンス』を見て、この人子供とかいるの? と疑問を抱いたことがいまだに記憶に残っているのだが(いると町山におしえた有志がいたようだが、子供が幼い頃に生き別れて成人するまで会っていなかったそうだ)、そういえば押井守は離婚経験者だ…

『黄金バット』

http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2009-1/kaisetsu_35.html馬鹿にしていて見ないでいたがこれはなかなかの傑作ですよ。味方になりすまして侵入してくる怪人たちの描写が古典的怪奇映画のようなのだ。未就学時に見ていたら恐怖におびえていたかもしれ…

ケロロ軍曹の不思議

土曜の朝は、くだらないワイドショーなんか見ないで、テレビ東京のアニメをちらちら眺めながら本をよんだりブログを書いたりしている。どうすればモテる女子になれるかを必死に追求しているアニメがあったりして面白い。勉強になる。 ドラゴンボール以降のワ…

漫画青年、文学青年

『アイアムアヒーロー』の2巻を読んでいたら、主人公の英雄がひとりごとで漫画状況論をぶつくだりがあって、ああ漫画ももう立派に文学になってしまったのだなあ、と深い感慨をもよおした。 かつての文学青年をしらない世代が、しっかり「文学青年」のように…

なんで訴訟がおおごとなのか僕にはぜんぜんわからない

国家が人民に与えた権利保全・獲得の手段ではないか。

『氷の微笑』

じつはいままで見たことがなかった。で見た。『ソウ』を見た時には「なんなんだこのジジイ」と思ったものだが、『氷の微笑』は「なんなんだこの女は」だな…。面白かった。 時間が客観的には存在しないように、現実もまたそういう意味では存在しない。悪女キ…

そうかな?

つぶやき以下ですねw RT @ishikawajun 時代についていかない人がいても、いっこうにかまわないけど、ついていけないのにも気づかずにこんな偉そうなことをいってる愚かな人間は恥ずかしいな。http://bit.ly/9fyM3S (http://twitter.com/toyozakishatyou/sta…

どちらかといえば単に「平和の問題」

http://d.hatena.ne.jp/tazan/20100307#1267954525 ようするに平和になったから恵まれた階級ほど無難な思想をもつ、あるいは表明するようになったという話でしかない。『スパイ・ゾルゲ』を見たせいで、映画で吹越満が演じた公望の孫西園寺公一に興味をもっ…

関東と「死ね」

一時期ダウンタウンがさかんに「死んでしまえばいいのに」というのをギャグとしてもちいたことはこのブログでも前に話題にした。これも調べていないが、たぶん関西時代の彼らはこれをつかっていなかったのではなかろうか。東京で有名になってからしばらくし…

映画会社の怪獣映画競作時代

やっと『宇宙大怪獣ギララ』をみた。といってもVHSをとばしとばし見ただけだから見たうちにも入らないか。ちゃんと恋愛の要素をからめているのが松竹らしい。 日活がガッパで、松竹がギララで、東映が黄金バット(やそれ以前の遊星王子)で、大映がガメラと…

ありきたりなんだよ…

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN201003060023.html ソネットのブログを読もうとしたらいきなり記事が「盗まれて」、ルパン三世の犯行予告を読まされる。いらね〜〜〜〜。うぜ〜〜〜〜。むかつくわこーゆーの。という経験を前にした。で、上記リンクの記事…

『乾いた湖』(篠田正浩)

画面の奥からじっとこちらをにらみ据える寺山修司が印象深い。 60年安保と70年安保をくらべたら、それはもちろん60年安保のほうが楽しそうだ。カメラは群衆が掲げる「出っ歯の岸はおりろ、おりろ」という文句のプラカードをとらえている。これが撮影用のデモ…

馬鹿と阿呆/「二人称」の馬鹿

http://ja.wikipedia.org/wiki/馬鹿#.E6.96.B9.E8.A8.80.E3.81.A8.E5.88.86.E5.B8.83.E7.8A.B6.E6.B3.81 http://ja.wikipedia.org/wiki/アホ・バカ分布図 タイムマシンがあったら江戸時代に行っておんなじ調査をしたいものだ。とはいえ江戸時代だって転封な…

『アホの壁』

アマゾンで「立ち読み」したら、脳細胞は刻々と入れ替わるとか書いてあって、これは編集者が指摘しないのが悪い。それとも最近の学説はそうだとでもいうのだろうか。脳細胞は幼児期までは増加し、あとは減る一方だと私は教わったのだが。 アホなことをいいだ…

ある微妙さ

この悲惨な死を、国家に殉じる美しい死だ、と言いくるめようとする、日本の超国家主義の再興を企てる者らの相継いで起した動きのなかで、この裁判は起されました。(『群像』2010年1月号 7ページ) 告訴人が「企てる者ら」に唆されて大江健三郎(上記引用文…

神道的

日本人は国家や政治も愛玩できるフェティッシュにしなければ落ち着かなかった。新聞やラジオやテレビは、その意味でも大歓迎だったろう。つねにそれにアクセスできて論評を絶やさないようにしなくては。それの動向いかんによって出来した「現実」にはまった…

あれれ

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20100303 その戯曲では、結局レーハと騎士は結婚するんですか? 婚姻をむすぶ以前からの血族であったことが判明したのなら、やれめでたやなで(結婚せずに)幕になってもおかしくないと思いますが。

こどもの頃わからなかった地口

「なすがまま、きゅうりがパパ」。なぁんだ、そんなことだったのか…。

『スパイ・ゾルゲ』をDVDでみる

いままではスクリーンでしかみたことなかった(2回)。で自宅のブラウン管でまみえたら…。おどろいた。こんなにコラージュ感にみちみちた画面だったのか…。あるいは完成データをそのままDVD製作につかったために、フィルム(キネコ)の画質とまったくちがう…

それは…

http://twitter.com/tonton1965/status/9780996473 『極東』が『歌と饒舌の戦記』よりも売れていたからそうしたのではなかったでしたっけ。エンタメ作家だから消費者の判断に素直に従っていたまででは。筒井って、マニアのようでそうでもない作家だから、ほ…

人形劇とフォトジェニー

たとえば宮崎駿はじぶんの作品の画面が「人形劇」であることをいささかも苦にしてはいない。だからああもカラフルでぺたっとした画面なのだ。いっぽう押井守は人形についてこだわりまくった『イノセンス』を、しかし人形劇のようではなく演出している。ある…