2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私の好きだったラヴェル

そういえばラヴェルは古楽に傾倒しただけあって、あまりロマン派然とした作品を残していない。高校生の頃は図書館のCDを聴き倒していたが、最近あまり聴いていなかったことに気づいた。「バイオリンとチェロのためのソナタ」などは好きだった。弦楽四重奏曲…

バーンスタインが髭をはやしていた時期があったらしい

これにはすごくおどろいた。よく考えたら、バーンスタインの容姿についてはあまり関心をはらっていなかったことに気づいたのである。一時期録音は熱心に聴いていたのだが…。

ごく単純に

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110304 かつて発話者自身が「自分が正しいと信じて疑わない人」だった自覚があって(あるいは、そうだったことを聞き手に思わせることでかれらからの共感を期待する)、そういう青さから自分(発話者)は卒業したけど、…

心臓外科と心臓移植

クリスチャン・バーナードがなんで南アの医者なのに心臓移植なんて大事に挑んだのだろうと疑問をもったのだが、ちゃんとアメリカに留学していたのだった。和田寿郎がなぜ講師を辞めてアメリカへ渡ったのか、その理由がよくわからない。エリートコースなのか…

佐多みさき作(原作・山口都志馬)『アナモルフォーズ』第2巻より「だまし絵その10 ジロー」

そうだ……/素人の女との/セックスなんて 俺は/初めてなんだ/…………(34ページ) 異常心理や怪談などの縛りで連作された短編マンガで、ペットのサンショウウオ(ジロー)が飼い主(山下)に代わって山下を脅した女(礼子)に復讐する、のだが、ジローは礼子…

分析の必要を感じない事例群

たとえば阿久根市の市長など、報道された当初は何ごとだろうと思ってブログを眺めたりなどしていたが、彼が防衛大を出ていることを知って疑問は氷解した気になった。以後の動向を私は追っていない。唐沢俊一も、もともと彼の障害のことが頭にあったから、199…

『罪と音楽』の話題から

デジタルで作成した音源を、最後にデープメディアにダビングする。これがアナログ録音でなのかデジタル録音でなのかはよくわからないが、ようするにわざと汚すことで音の印象に味付けを施そうというわけである。私などは「でも、それをCDや配信で発売するん…

パチンコと入試

『パチンコ「30兆円の闇」』という本を読んだ。面白かった。要するに行政がパチンコを賭博とみとめずに自分たちの収入源として押さえつづけるために、いろんな悪徳が放置されていることを報告している本である。ネットで試験問題の解答を問うた受験生が話題…

超些末な私

「信用のおける著者」か「信用できる著者」か、どちらかでしょう。私もこのての間違いはよくやるからべつに得意になって書いてるわけではありません。(「このての間違いは」か「このての間違いを」か、どちらがいいのか考え込んでいる私)

『ハンニバル』読了(やっと)

トマス・ハリスは精神分析が好きなんだなあ、というのがおおまかな感想。正直この原作版の結末の方がいいと思う。映画版の結末はあれはあれで悪くないが。精神分析を希求する心は、時間を遡りたい願望に由来するというのは、べつにものすごい発見であるとか…

食人の心理学をいちいち極めようと思わない私

日本人には佐川一政事件があるから、食人というのはすごくわかってしまうのである。分析の必要を感じない。日本人は愛着が嵩じて食人にいたることはありそうだけれども、西洋人は貶めるための食人、あるいはタブーに挑戦するための食人であるようなのだ。西…

『ソーシャル・ネットワーク』

『ファイトクラブ』の変奏。「暴力による自己の再確認」のかわりに、「倍々ゲームの快感による自己の再確認」を描いている。フェイスマッシュ立ち上げ時には、数式を展開してザッカーバーグを支援するスマートなサベリンが、後半はもっぱら半泣きでスポンサ…

文化限界シューラクの人々

深田晃司くんが監督した面白い映画『歓待』の宣伝に人手がたりなくて、いまだにチラシが各劇場にいきわたっていない状態らしい。この映画は面白いのでぜひこれは応援しなければならんと思っている。このブログで『歓待』の面白さや見所を語っていきたい気も…

「これであなたも小説が書ける!」

小説を読むのが好きで、書きたいと思っていて、でも書けない、という人は、数えたことはないが相当多いことだろうと思う。まあ、映画もそうだ。映画が好きで監督しようと思って、でも作れないという人。ここでは、脚本も書けてて絵コンテもバッチリで、あと…