趣味の世界の情報化

ガス・ヴァン・サントと「サイコ」について検索していたら見つけたサイト。

「オタクが死んだのは記憶術の問題かもしれない」
http://d.hatena.ne.jp/araignet/20060827/1156682449

丸山真男が「日本の思想」で語っていた、学術の世界が情報化によって疎通不可能になっていく世界が、50年経って趣味の領域にも広がってきた、という話。

わたしはおたくじゃないから、ふーん、て感じしかしないけど…。

でも、これ↓はちょっとむかついた。

ヴィデオの登場がこの「映画的記憶」を形骸化してしまった。映画との対峙はもう一期一会ではなく、半年もすればヴィデオで再視聴できる。忘れてしまっても、ヴィデオで見直せばいいので記憶に留めなきゃいけないという切迫感はない。カタログの充実はアイデンティティを「自分の好きな映画のリスト」として持つことを可能にする。

こんなの、ぜんぜん映画好きじゃないじゃん。映画が好きな自分が好きなだけじゃん…。↑こういう発想があさましいものだということを意識できなければ、おたくだなんだ言う以前に、人間として駄目だろ。自分で小馬鹿にしてるものを本気で愛せるわけないだろうが!