死者と生者の行違い

映画「叫」の話。幽霊がでる由来を主人公が発見してそれを処置する。やれやれ一件落着かと思いきや、幽霊は生者に祟ることをやめない。ここに幽霊という概念の面白さがある。映画はそれを理屈っぽく指摘したかのよう。考えてみたら、そうなのである。本質的に幽霊は成仏できるわけがないのだ、地球上のすべての生者を仲間にするまでは。

(この項目は2009年に書き直した)