『水没の前に』
三峡ダム建設にかんするドキュメンタリー。面白かった。なにしろ規模がでかいので、日本のダム建設でも村が消える哀歌はおなじみだが、こちらはなんと町が消える。町をこわす、とはこういうことなのか。爆薬でビルを崩落させ、水道管を寸断して密栓し、人力で壁を倒し、周囲に散乱するレンガの欠片…。
篇中会話しあう中国人の自己主張の強さに感心した。弱者もがんがん主張する。話の根拠が風聞やら筋論やらだったりするのだが、日本人ならすぐ諦めたり、根拠の正当性を質したりするところを、中国人は挫けない。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2008/04/26
- メディア: DVD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る