「エレファントマン」と「マルホランド・ドライブ」

 高田馬場で二本立。

 「エレファントマン」は20年ぶりぐらいに見て、かえって新鮮だった。リンチは「ベルベット」以降はほぼインディーズ体制だから、古きよき撮影所の質感を感じる画面は、この作品と「デューン」しかないのだ。ジョン・ギールグッドとか、こういう顔の役者さん、もういないもんね。

 「マルホ」を観るのは、四度目だけど、はじめて居眠りせずに見通せた。「エレファントマン」の直後に見ると、やはり安さを感じざるを得ない…。「どうもみすぼらしいからせめてきれいな裸でも」というサービス意識をひしひしと…。