猫猫先生に御返答

それなら枯れ葉剤の後遺症とかどうなるのか。


どうなるのかって、わたしに言われても…。

そうでないとこの議論は、二重基準に陥っていることになる。


わたしは最前に「パールの疑問ももっともだと思うが、被爆都市のひとびとが世界市民という概念に祈りをたくすのもまたもっともなことだと思う。」(http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20080323/p1)と書いているのだから、二重基準かどうかはともかく、パールの前提を雑賀忠義は共有していないし、先生も雑賀の前提を共有されていないことをわたしは指摘しただけですよ。

被爆体験、被侵略体験、歴史観の順列組み合わせで言ったら、雑賀は○××、パールは×○○、先生は××○になるわけで(そしてわたしは×××になる)、だから先生は雑賀よりもパールとうまが合うだろうねというだけの話です。

歴史観」って何のことだ? ヘーゲルを信奉しているかどうか?

いえ、そういう難しいことではなくて、このゴタゴタの発端はみんな西洋の覇権主義からはじまってるじゃないか、という見方のことです。パールの目には雑賀がそれをオミットしているように見えたから批判した(まあ当初は碑文の書き手が雑賀かどうか知らなかった?のですが)わけで。しかし雑賀には、そんな「歴史観」は、世界が核戦争というかたちで歴史を終焉させる可能性を迎えた以上(あっ、たしかにヘーゲル的かも)、諸国民は世界市民に移行しなければいけない危機にあって、なにほども顧慮する必要のない感想にみえたのではないでしょうか。「どっちが悪いとかそんな話をしてる場合じゃないだろ!」的な。

ただ、わたしのヘーゲルの知識って高校倫理程度のものですけど、アウフヘーベン止揚、正反合とか…。

ようするに科学が「キリスト教」を発生させたのですよ。http://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20080323/p4

そういえば自分で結論を出していたんだった。「ネガティブな形にしろ、神が実際に降臨したんだから、みんなひれ伏せ」という人がいて、あるひとは「いや、それは神じゃなくて、西洋の悪逆非道の一環でしかないのだ」といい、あるひとは「殺されるんだったら、神のいかずちも夜盗の刃物もいっしょだろ」と考える…。