「日本語の外へ」読後感

良く生きるためには論理を駆使して活動しなければいけない。権利を主張し、義務を負担し、豊かさを獲得する。それはまことにそう思うのだが、大変だ。
大航海時代以降を集中資本の移転史とする歴史観は、簡明で分かりやすい。説得される。
最後の、死体の山を運搬するトラックと、それを見ないように通達される沿道の住民たちの話は強烈だ。かつての日本は本当にイラクだったのだ。

日本語の外へ (角川文庫)

日本語の外へ (角川文庫)