フランク・ダラボン「マジェスティック」

「ミスト」が面白かったので、未見だったこれも鑑賞。寂しい都会人が、うちひしがれた田舎に流れ着いて、そこに根付くまでのお話。田舎に受け入れられた彼が、都会を糾弾するきっかけが、田舎から出て国のために命を投げ出した男の手紙(遺書)だというのだから、小林よしのりが泣いて喜びそうなストーリーだな。私は都会人だから、こういうセンスには賛成したくないが、まあ「気持ちはわかる」。

あと、学生時代の片思いの対象が、実は先んじて非米活動委に自分(主人公)を売っていた、ということを主人公が知らされる展開には、そこはかとない女性嫌悪の香りが漂っていて、これも減点対象である…。