ゲームのおもいで

ファミコンの前に、ゲームウォッチというのを買ってもらっていた。

値段はおぼえていないが、三千円くらいだったか。黒い電卓のようなデザインで、中央に液晶パネル、両脇に操作ボタン。

科特隊基地を襲撃する怪獣をウルトラマンが迎え撃つ、という内容のゲームで、液晶画面中央に基地が壁紙よろしく出ずっぱりになっていて、四隅に怪獣が出現する。それを角を巡回しながらウルトラマンが攻撃する、というゲームだった。たしかバンダイ製。

よっぽど熱中してやっていた記憶があるから、これのせいでファミコンには無関心だったのかもしれない。テレビCMでファミコンが「ディスクシステム」へ進歩したのを知るに及んで、私は子供心に日本のバブルはとんでもないことになっているなと危惧したものである(というのはウソ)。

(追記)いまウィキペディアをのぞいたら、ゲームウォッチというのは任天堂の商標らしい。ポータブルカセットオーディオはなんでもウォークマンというのと同じ伝かな…。