なぜ利潤の追求が歴史上忌避されたのか

池田先生が資本主義の発生について議論されている。http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a02573887ab466cdeb6f8f5ee1a11447

利潤の追求について、その起源に先生は首をひねっておられるけれども、それほど不思議とも思えないのだけれど…。要するに、秀でた個人が集団に複数出現することを避けたいという感覚が、ヒトにはわりと普遍的にあったということでしかないのではないか。あれかこれか(聖か邪か、強か弱か)という判断は、わりに愚昧な人間にもできるけれど、あれとこれは取ってそっちはなし、という判断になってくると、馬鹿な奴から混乱しはじめる。ビット数が上がっていくのだから。

いくら中世が暗黒時代だったからといって、古代よりかはましだったに決まっている。歴史を経て技術が積み重なっていって、新大陸が発見されたとき、強欲による収奪と、資本蓄積の競争がスタートしたにすぎない…。

ふと気付いたのだが、ユーラシア大陸南北アメリカ大陸、それぞれの民は、(すくなくとも西暦紀元前後からは)交流がなかったのだった…。そしてアフリカ大陸は、つい数世紀まえまで「暗黒大陸」だった…。この地球の自然の、つまり大陸配置の残酷さに暗澹としてしまう…。ネイティブ・アメリカンとアフリカ人が搾取されたのは、ユーラシア大陸と地理的に隔絶されていたからだったのだろうか…。