物語離れしている私が…

本屋をうろついてたら「双調平家物語」が完結していて、読もうかどうか思案して、しかし結局「権力の日本人」しか読まないでおわりそうだな、とか思っていたが、ふと立読みした「平家物語ハンドブック」(小林保治編 三省堂)が面白くて、これは買った。

承久の乱で、天皇制というフィクションが揺らいだのを「修復するため」、自分の天皇信仰を合理化するために『六代勝事記』が書かれ、その流れに『平家物語』がある、という考証にしびれたのである(3ページ)。