宮崎駿と私

宮崎は私の伯父の世代に属するので、宮崎の作品は、私にとっては伯父さんからのメッセージみたいなものなのだ。

共産主義が崩壊してからの数年間は、「伯父さん」は元気がなかったけれど、97年くらいから発奮して元気をとりもどした。

ハウルの動く城』は、私にとって、いつまでも独身でいないで結婚しろよ、という伯父さんからのメッセージのようだったし、こんどの『崖の上のポニョ』は、こんなにかわいいんだから早く子どもを作りなさい、というメッセージに聞こえたのである。

そうなんだけどねえ…、と不出来な「甥」の私は、「伯父さん」からの「便り」を前に生返事を繰り返すばかりなのだ…。