若い声

病院の待合室で雑誌を読んでいたらラジオから愛川欽也に似た若い人の喋り声が聞こえてきて、…と思ったら愛川欽也本人だった。すごい、プロだなあ、とも思うし、もしかしたら機械にかけているのかとも思う。それぐらい若い声だった。

たぶん雑誌は週刊朝日だったと思うが、執筆者も失念したが、コラムのエッセイだったのだが、80年代に学生だった人が、女に見栄を張ったあげくボヴァリー夫人をボリヴァー夫人と間違えた(オリバー君と混同したのか?)というたあいのない話を書いていたのだが、そのコラムの前段で筆者氏は当時の学生の傾向として現代詩はとうに時代遅れで小説なんかもバカにし映画ばかり追いかけていてニューアカ全盛期だったというのだが、他はともかく小説は80年代は文庫ブームで大いに読まれていたと思うのだが…。

「小説なんかもバカにしていて」という字句(雑誌が手元にないので記憶で書いてる)に、すごく違和感を感じてしまったのである。失礼だが筆者氏が個人的に××だっただけなのではないか?