このディケイドを回顧

『イーグル・アイ』を見て、この十年をふりかえる気になったのである。『イーグル・アイ』は私をそうさせる作品だったということだ…。


1996『インデペンデンス・デイ』『ザ・ロック』『スクリーム』『エグゼクティブ・デシジョン』『イレイザー

1997『タイタニック』『エアフォース・ワン』『コン・エアー』『スターシップ・トゥルーパーズ

1998『プライベート・ライアン』『アルマゲドン』『ディープ・インパクト

1999『ファイトクラブ』『マトリックス

2000『インビジブル

2001『A.I.』『ロードオブザリング』『チャーリーズ・エンジェル

2002『ザ・リング(リメイク)』『マイノリティ・リポート』『ソラリス(リメイク)』『LOTR続編』

2003『LOTR続編』『マトリックス続編』『キル・ビル正続』『チャーリーズ・エンジェル続編』『ターミネーター続編』

2004『バッドボーイズ続編』『ドーン・オブ・ザ・デッド(リメイク)』

2005『キングコング(リメイク)』『ジャーヘッド

2006

2007『ゾディアック』『グラインドハウス

2008『バットマン続編』『イーグル・アイ』

ほかにもいろいろあるが、まあこういう十年だったと思うのだ。『イレイザー』で、シュワちゃんの衰退が明白になり、マッチョアクション不遇の時代がはじまる。『エグゼクティブ・デシジョン』『エアフォース・ワン』などの無茶な航空サスペンスアクションがあり(9.11の遠因だったと思うのだが…)、『ザ・ロック』『スクリーム』などの、携帯電話に慣れた新世代の若者向け企画がぽつぽつ出始め、2001年以降、『ファイトクラブ』や『マトリックス』や『インビジブル』のような企画が通らなくなり、SFジャンルへ政治意識が退行していき、2003年あたりから続編ラッシュの時期に入って、「リミックス映画」である『イーグル・アイ』に結実する、…と。