人間のドメイン

主君芦名盛重どのは幕府の御家人名簿にものっている大人物だ
手塚治虫『百物語』より)

たしかに人間は、出生届でもって他人(つっても親とかだが)の手によって権力の名簿に登録されて人間になるのだったなあ、日本では…。新宿のジュンク堂で法学関係の書棚をのぞいたら、戸籍は不人気な分野らしくて、一般向けの本は左翼の書いたアジ本しかなかった。

戸籍制度の存在そのものが差別か。まあ差別なんだといえるのかもしれないなあ。しかし…、という気分が私にはあるのである。