善意と約束、そして金銭

私がトラックバックのシステムをよく知らないまま検証ブログ氏にリンクしたらけっこう飛来してこちらに来られたかたが多かったようで、内容のないエントリを読ませてしまって申し訳なかったのである。

とはいえ、非営利で個人がやってるブログ内容を断りもなくパクる唐沢俊一は許せないよね! などとお約束を言いつつ…。

ネットの浸透によって本が売れなくなってはいるものの、まったく売れなくなってもいない時期だからこその事件だなとおもうのである。唐沢俊一がイージーにパクるのも、それをわりかし容易に暴いてしまうのも…。

この状況を解決したいと思う人は、やはり出版社や唐沢本人に金銭を請求するべきだと思うのだが、漫棚通信氏がそれをしなかったのがわりと象徴的だと感じたのだけど、出版界とブログ界ではルールが違うんだよね…。

出版だって、根は善意から発するわけだけど、金銭がなくては回らない。唐沢の糧を断つべきという発言をした人(私が引用したやつ)は、出版社をして唐沢を信用させないようにしむけろ、といったわけだけど、その場合の出版社の信用(唐沢を信用したことによって負うリスク)は、金銭的な面で損なわれなければ、企業である出版社は動くわけないのである(担当する編集者が交代することはあっても)。