旧懐の情止みがたし

親孝行したいときには親はなしさりとて墓に布団は着せられず。なんでこういうことをそらですらすら書けるかというと子供のころサザエさんを読んでいたからなのだが。

幼少期をすごした土地を再訪したりしていたのだが、茫然。

私はこんな狭い土地を(と表現すると語弊があるが)自分の全世界として生きていたのだなあ。

ただただ茫然である。日常感覚が麻痺して、年が明けてもうひと月くらい経ってしまったような気さえする。タイムスリップした感覚というのは、あるいはこういう感覚のことなのだろうか。