猫猫先生…

原因不明の自殺というのは、しばしば精神障害、すなわち統合失調症の疑いが濃く
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090105


先生なんだか差別的な話をはじめたのかなと思ったが、ふと思いたって調べてみると、日本の統合失調症の患者はだいたい73万人なんだそうで、年間自殺者を3万人とすると、年間自殺者のおおよそ24倍になる。

年間罹患者の数とかわかると、もっとはっきりしたイメージが構築できるのだけれど…。ウィキペディアアメリカ人の率を強引に日本に当てはめると、年間1万人ちょっとだ。

偽メール議員の原因は、まあ、プライドが毀損されたこと、ということになるのだろうが、これはわたしなら発想しない性格の原因だ。私はプライドがかなり薄いほうなので、なんとまあつまらない理由で死んだもんだとしか思わない。しかし当人にはそれなりに重大性を感じた理由なのだろう。

エミリー・ローズは、私の目には、統合失調症の患者としか思えなかったけれど、もしかしたら自殺したのかな? だからぼかして描いたのかな? そうだとしたらキリスト教的には、美談どころか、ちょっと隠しておきたい話になってしまうね。

私は知り合いの自殺の報に接して泣いたが、これはいささかも文学的な話ではなくて、単にわたしがそういう人間であるというだけの話なのだった。泣かない人は異常だとか、そういうことにはならない。

しかし遺伝で統合失調症になって自殺するのなら、自然淘汰によって早々に自殺者はなくなりそうなものだが、やっかいなことに統合失調症は30すぎから出やすいらしくて、ようするに子どもを生んだあとだから淘汰は利きづらいわけだ。

原始人の平均寿命は30だったというのを、やはり思い出すのである。はたらけなくなった個体を死に追いやる自然の非情なシステムなのか…。そうすると、今度は、あまりの罹患率の低さという点で矛盾が出てくる…。人類が百万年つづいてきたとして、老齢(30才以降のことだが…)が問題になりはじめたのは、ここ一万年のことにすぎないのだ。