先生…

「君たちは弱いんだ」「かっこよくあろうとするな」と説教、戦争体験を語るhttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090119


鶴田が劇中で実際にそういったとしても、結末の鶴田浩二の行動と、それまでの発言との齟齬というのは、テレビの送り手と受け手のあいだで共有される、ニヤリとするような逆説にすぎなかったのではないでしょうか。そんなことに突っ込んだら無粋だろというような。

重要なのはかっこわるさの大切さなどではなく(しかし、そんなものがそもそも大切なんでしょうか)、外見的なミリタリズムへの憧れを戒めることや、いきがってかっこつけることの空しさ(若い男には喧嘩で犬死する結末を用意している)や、鶴田の不言実行に結実する実直さの方が徳が高いとか、そのドラマの主張は、こういうところにあったのではないかと…。そのドラマを見てない私が言うのもなんですが。

そろそろ、なんでもないことにことさらな理屈をつけて「破綻している」などと囃し立てる80年代的感性が裁かれる時期が来たようです。私も『バブルへGO!』とかまだ見てないし、当事者世代の自己弁護を聞くことは聞くつもりですが、しかし、どちらにしろ平和に依存して甘えていたろくでもない世代だったという印象は拭えない…。