『私を愛したスパイ』

タンカー内部のセット、よく作ったなあ...

私を愛したスパイ』と『ムーンレイカー』は、同じ監督だからか、対のような関係になっていて、前者に出演した殺し屋ジョーズが後者にも続投したりしているのだが、ハリウッド映画への目配せギャグというのも共通していて、『私を愛したスパイ』では、『ジョーズ』『エクソシスト』、イギリス映画だが『アラビアのロレンス』が、『ムーンレイカー』では『未知との遭遇』が茶化される。

だからかどうかわからないが、この二作は、そのあとに出たスピルバーグの映画に、なんとなくノリが似ている気がするのだ。『レイダース』などを監督するときに、スピルバーグは、このルイス・ギルバートの演出を参考にしたんじゃないか、と思うのだ。