ワイネフ氏

以下の引用はhttp://ameblo.jp/winef/entry-10212007201.htmlより。

全裸で街を走り回ってごらんなさい。きっと警察が捕まえてくれるでしょう。それが因果関係です。

「きっと...でしょう」と言っているから、ワイネフ氏も承知しているのだろうが、警察による逮捕は「果」ではない。

法の世界では、もちろん「果」であって(しかし逮捕そのものがそうであるわけではない。罰金だったっけ)、日本社会はかなりそれを達成している、というのが、日本政府の主観であるかもしれない(という私の主観)。

実際は全裸で街を走っても警察に捕まらないシチュエーションなんて、いろいろ想像つくよね。たとえば天皇ストリーキングしたら、警察はどう対処するんだろう。マニュアルは、あるのかな?

へえ。小谷野さんはラッセルにも関心があるのですか。

ラッセルに関心があると言ったら、ふつうは著書を複数読んでいるとか、伝記的な事項にまで関心が及んでいるとかの状態を「関心がある」と日本語では表現するものだと私は思うのだが、ワイネフ氏においてはまた違うことになっているのだろうか。「朝日新聞にこう書いてあった」といえば、朝日新聞に関心があることにされてしまうのだろうか。こういう人は、実は多くて、そういう人を東大で多く見かけた養老先生が「唯脳論」という語をつくった。そういう面もある。言葉をすなおに聞けない人。言葉の裏側を探る人。深く考えているつもりで、単に明白な事実を見誤っているだけにすぎない人。べつにワイネフ氏がそうだというわけではありませんよ。