なんと、金の話

水滸伝」に興味をもったが、なにしろ長いので、とりあえず宮崎市定著『水滸伝 虚構のなかの史実』(中公文庫)を手に取った。

そしたら、なんと、はじめから金の話、金のせいで社会が混乱して…、とはじまったので驚いた。地方から金をすいあげて都市で乱費したから秩序が乱れたというのである。なんだか、タイムリーだなあ。

ド頭から、こうある。

ただしそれは本当に生産が活発化した上での好景気ではなく、むしろ人為的に造り出された表面的な好景気であった。(発は原文ではサンズイに發。17ページ)