『グラン・トリノ』

イーストウッドの映画生前葬

床屋といっしょに「男の話し方」を伝授するあたりで、なんだかじい様がトゥーマッチなことをはじめているぞ、という気がしてきた。

女に臆するなといってるわりに、映画の総体がなんだかゲイっぽいのである。血のつながらない「息子」に自分の来し方を伝授するって、ゲイの願望そのものだし(『オーストラリア』に似てるとおもうのだ)。