植草甚一研究
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
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植草自身は「フランス人にとってはフランス映画にエロティシズムはあまり感じられない」と書いていて、文脈をみると、グラマー美女を出すハリウッドのやり方とは違うという意味なので、おかしなことを言っているわけではないのだが、やはり表現としては舌足らずな印象を否めない。これは時代の違いもあるかもしれない。半世紀前の文章なのだ。ジェラール・フィリップの『肉体の悪魔』の写真を本編から9枚も抜いて並べたりしている。これが普通にエロいのであるが…。このフランス映画にエロがないというのもオリオールの文章からの受け売り臭い。
「エロティック・シネマ」の執筆者、カーティス・ハリントンの1952年におけるベストテンがウェブにあった。http://jdcopp.blogspot.com/2007/12/best-films-1952-critics-sight-and-sound.html