ダーウィン生物学

環境は変化し、生物も変化していく。交雑は変化を抑制するもの(まさに「神様のパズル」。遠さと尊さに関わる!)とダーウィンは考えていたが、それでも生じる変異を、自然がフォローしていく。

とするとだ。人間は変異からフォローされることが、つまり、自然から淡々と選択されることが我慢できない、落ちこぼれの生物なのかもしれない。自然を人間の側が選択しようと、つまり改造しようとする。

造形するということが、面白く感じるようになってきた。熱心に雛にえさをやる親鳥は、自分の幼生時代を再現しようとして熱心になっているのではないか。それは造形行為といえないか。あらゆる情熱は、どれもいくばくか記憶に関わりあう性質をもつのではないか。