「だ」「です」、更に

『江戸語の辞典』(前田勇 編)の各項目が面白い。てっきり明治からの語と思い込んでいたが江戸期からあった。「でえす<で+えす(「ある」の丁寧語)>」という言葉の略語という場合もあったらしい。この「でえす」というのも「でえんす」の略なんだそうで、気取って略したのだそうだ。

『江戸語の辞典』では、「だ」の言い切りの用例は、すくなくとも「だ」の項目にはひとつしか載っていない。「サア是からアねるだ」だけ。まさに「記号としての田舎者」(と私にはおもえる)。