『カールじいさんの空飛ぶ家』

これを見た直後に花沢健吾の『アイアムアヒーロー』第一巻を読んだのでちょっと笑ってしまった。カールじいさんになつくあの太った子も老人の妄想だったりして…。

不妊について夫婦に告げる医師を一瞬登場させるなど、子供も見るものにしてはちょっと踏み込んでいる。そういえば杖で殴られた作業員が出血するのも、こういうアニメでは珍しい。

『WALL-E』は主人公が機械だから気楽に見られた。壊れれば修理すればいいし。今作で人の生き死ににはじめて踏み込んだのだろう。実写では成立しない直球すぎる脚本だが、まあいいのかなとは思った。

この軽さになかなか慣れない。こっちの方向で間違ってはいないような気がするのだが、あまり生き死にをこういうふうに扱うべきではないような気もするのだ。