2009-12-12から1日間の記事一覧

指の生えたドラえもん

を描いたら、藤子Fにたいするオーサーシップの侵害になる。藤子の世界を、その神でもないのに変更したからだ。オーソリティをけがしているのだ。(見えない指が生えてる設定らしいけれど)

サクラたち

最近テレビ視聴を復活させはじめた。オバマの温暖化についてのノーベル賞演説に見入り聞き入る白人たちを見て、不気味なことだと思った。サクラなんだろうけど。それにしても、いやな気がした。白人とそのフォロワーたちは、いいかげんに目を覚ましてくれな…

『妹』(藤田敏八)

この作り方はジャズだなあと思った。好きな球種をとりあえず全部投げてみて、特に気に入った球で後半を攻めてみる。そうやって作ったんじゃないかと思う。子供ができてふとホモに走りそれが妻に露見したイラストレーターが自殺する。この男を伊丹十三が演じ…

それをする必要がない

人のいるところで騒ぎ立てても、あるテーマについて憤っている人がいるということしか伝わらない。大昔の「天皇に直訴」と一緒で、客観的には意味がない。淡々と事実関係について書いて、人に読ませて、訴えてきたらしめたもの。家族に封書で送るとか。しか…

昔は悪かった

澁澤龍彦も矢川澄子を何度も堕胎に行かせてたらしいし(要するにコンドームをつけたくなかったということだ)、あの世代(井上ひさし、江藤淳…)がああなのは、各個人の資質を越えてるだろう。昔は悪かった。

気違いがゆく

久松静児『女の暦』、疲れていたのでほぼ全編眠ってしまったが、終盤主人公の姉妹が夕暮れの丘をゆく気違いの老婆に遭遇する。いろんな男と寝たことを自慢したり謝ったりするのだが、これに驚いた。哀しみとほのぼのさが入り交じった表現で、にわかに意図を…

信じるか信じないかではない

昭和29年の表現だって、表現しておけば、平成21年の私にだって届くのだ。表現の意味について語ること自体がナンセンスなのだ。スポンサーが変心したところであらたなスポンサーを捜せばいいだけの話ではないか。やってることはいつも同じ。将来への功徳を積…

神が存在しないように世間だって存在しない

のだけれどもねえ…。犬童版はとくにそれを強調しているけれど、『ゼロの焦点』はバックラッシュの物語…。

『カールじいさんの空飛ぶ家』

これを見た直後に花沢健吾の『アイアムアヒーロー』第一巻を読んだのでちょっと笑ってしまった。カールじいさんになつくあの太った子も老人の妄想だったりして…。不妊について夫婦に告げる医師を一瞬登場させるなど、子供も見るものにしてはちょっと踏み込ん…

望月病?

喜劇役者には森繁病があるというのが小林信彦説だが、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の新井英樹風の絵から一転して、初期大友(「NOTHING WILL BE AS IT WAS」)や古谷実のような絵になった『アイアムアヒーロー』をみると、漫画家には望月病とでもいうべき傾…